キジ猫世間噺大系

一人暮らしで猫を飼った男の末路

電車内で変な人に絡まれて忘れていた恐怖を思い出した

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今週のお題「私がブログを書きたくなるとき」

というわけで、僕のブログを書きたくなるときは非日常的に我が身に危険が迫ったときです。

 

先週末、新宿で麻雀打ってたんですよ。
あ、フリーじゃなくてセットで。フリーは怖すぎて行けないのでいつものメンバーで。で、普通に負けて。盛大にオヤッパネ食らったりしてやってらんねーわつって飲みに行って。
飲んだ後ちょっとコーヒーでも飲むかつって星乃珈琲行ってさ、喫煙席で隣りで有閑マダム会が開催されてたんだけど、後輩Iがハプニングバー略してハプバーの話しだして。
「1万8,000円払った者にしか分からないスリルがある」

とか意味不明な主張をデカい声でしだしてさ。
なんかハプバーっつうところはカネ払ってもそれなりの対価が得られない場合があるらしくって、損するスリルも含めてプレイみたいな。で、後輩は運がよかったとかなんとか愚にもつかない話して。
有閑マダムたちにとってみれば聞くに堪えない話だったと思うのでこの場を借りてお詫びしたい。

 

そんで喫茶店の会計が3千円だったものだから、4人でじゃんけんして1人だけタダにしようぜ的な感じになっちゃって、じゃんけんの前に全員両手組んで捻り上げてマヌケにも何か覗いてるわけ。
で、誰かが言い出す「俺これで何見てるの?」

いや知らんがな。きょうび絶滅した昭和しぐさの一つでしょうってなもんで、普通に一人が勝って僕負けて。ほろ酔い気分で帰路についたわけだけど、その帰りの道中で久しく忘れていた恐怖を思い出す事件が勃発したんだ。

 

そして平穏な日常は脆くも崩壊する

土曜日の11:30くらいだったんだけど、電車の中は割りと混んでて、土曜の夜特有のこもった空気感というか、酒感が車内に充満してて、もちろん窓は人いきれで曇ってて、あ、これ長く乗ったら酔うやつだ、と思ったけど、それ乗んなきゃ帰れないのでタイトな車内中ほどまでこの身をねじ込んで。それが地獄の入り口でした。

 

電車が走り出してしばらくたったところで、僕はずっと下記ブログをスマホで読んでて痔ろうの恐ろしさに戦慄していたんだけど、何か隣りの人が後ろから軽くタックルしてきたわけ。


おや?と思って振り返ると、小柄な黒キャップを被ったオッサンが一人立ってて。
顔は見えなかったんだけど見た感じ40半ばのオッサンって感じで、酔っ払いかな?と思って痔ろうの話に戻ったんだけど、何やらぶつぶつ後ろから聞こえてくる。


「・・・おめーだよおめーポケットから手ぇ出せやこのやろー・・・」

 

ハッと思って見回してみると僕の周囲は女子大生くらいの集団がいて、みんな何かぺちゃくちゃしゃべってて、ふと自分が左手をポケットに突っ込んでることに気づいたんだ。

 

「俺のこと言ってやがる・・・」戦慄した瞬間でしたね。

 

でもこういう輩は関わらないが吉だと思って、さらに言えばこいつのためにポケットから手を出すのもしゃくだから、そのまま何食わぬ顔で痔ろうの話に戻ったんだけど、ずっとぶつぶつ

 

「手ぇ出せ手ぇ出せ手ぇ出せ手ぇ出せ手ぇ出せ手ぇ出せ・・・」

 

ってテェダセマントラを唱えられてて怖えーとか思って痔ろうの話が全く頭に入ってこないわけですよ。そんでオッサンぶつぶつやってるけど、もう僕の周囲は女子大生の黄色いトークに包まれてて、周り誰も気づかないわけ。

女子大生がサークルの村上君といい感じになった話をデカい声で聞くかたわら、延々とマントラを吹き込まれているという明らかに異質な事態に若干テンパってきちゃって、もう何かここだけ異世界で。それでこりゃしゃくだけど手出すしかないな・・と思って。


さも電車が揺れるからバランス取るために吊革握りますよ、って顔して左手出して吊革握ったの。そしたら後ろから

 

「わざとらしく手ぇ出しやがって全部わかってんだよ・・・」

 

と聞こえてきて。
その時点で僕もう「怖えーーーー!!!!」てなっちゃって。31歳オッサンがかなりビビっちゃってるの。

で、またブツブツブツブツマントラ唱えられてて、ずーーっと無視してたんだけど

 

「聞いてんのかオイコラ・・」

 

と聞こえてきたかと思うやいなや足に軽く蹴り入れられて。
僕も男なんでいきなり蹴り入れられたら頭に来るんだけど、そん時は頭に来る前に怖さが来ちゃって、まじで怖くなっちゃって。
でもしばらく経つと段々怒りが込み上げてきた。こんな小柄なオッサンに何ビビってんだ俺は情けねぇ、一発文句言ってやろうか「てめぇ俺になんか文句あんのかあぁん!?」とブチ切れる妄想をなぜか自分をジャンポケ斉藤でシュミレーションしてたんだけど、実際やったら明らかに声上ずるパターンだわとか思って、さらにその後の展開がやっぱり怖くて。

 

こいついきなり刃物出してきたらどうしよう授業中に刃物男が乱入する妄想はよくしてたけど電車で襲われる妄想はしたことがない、対処法が分からないしマジで殺されるパターンあるな、とか、周りが女子大生だから「コイツ痴漢してました」とか言われたらマジで人生終わるな俺もダッシュで線路走って終電間近の電車止めながら逃げまどうんだろうか、とか、そもそも乱闘になったら会社からのペナルティあるぞこれ、反撃したらそもそも喧嘩両成敗だぞそれ以前に俺喧嘩弱かったわ、とか色々考えるとやっぱ動けなくて。

 

結局そのまま能力「沈黙の魔術師」と書いてサイレントマジシャンを発動させて全てのマントラを無効化する――!ことにするしかなくて。

ずーっとマントラ唱えられててその中には「おめーのことチクるぞ・・」とかもあって、こいつ俺のこと痴漢で告発するのか!?とか思って最寄駅までの15分間はそりゃあもう地獄でした。

 

で、最寄り駅についた時にやられっ放しでたまるか!と思って精一杯のメンチ切ってそのオッサンの顔ガン見してやったらオッサンの目が明らかにやばくて、何かもう死んだ魚の目をしてて、また「怖えーーーー!!!!」ってなって。


すぐに目を逸らして足早に電車を降りたわけだけどそのオッサンもどうやら俺とおんなじ駅で、俺の後ろから着いてくるの。これマジ殺されるわアーメンとか思ってダッシュで家に帰ってソッコー家の鍵かけた。

 

それで、猫が迎えに来たのできいちゃん怖かったよーー!と猫に泣きついてるとおもむろに鳴る電話。近年稀に見るビッックゥ!!!!!てなった反動で猫が脱兎のごとく逃げてっておそるおそる電話を取ると暇な後輩からで。ビビらすんじゃねえ!!

 

というただ変な人に絡まれたってだけの話なんですけど、こうやって文字に起こすとあんまし怖くもないんだけど、僕にとっては久しぶりの恐怖体験でした。痴漢に遭った女性の気持ちがよくよく分かった気がした。
今思うとこれは聞きたくもないハプバーの話を聞かされた有閑マダムの差し金ですね。
間違いない。因果応報だわ。

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