キジ猫世間噺大系

一人暮らしで猫を飼った男の末路

孤独のグルメに憧れて新幹線で加熱式弁当食ってみたけどもう二度と買わない

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それは先日のこと、ちょい用があって新幹線で軽井沢まで足を運びましたらば、やっぱり旅情気分を味わいたいなーつって駅弁でもしけこみたくなるではありませんか。

そんで、駅弁といったら東京駅はやはり『駅弁屋 祭』。古今東西の駅弁が募るこの一角で、見つけました、通称ジェットならぬ加熱式弁当!

伝説のハードボイルド漫画「孤独のグルメ」で、主人公井之頭五郎が新幹線の中で加熱式シウマイ弁当をやりましたらば、他の乗客が「シュウマイ臭せぇ~」「誰か温めるシュウマイやったんじゃないのォ」と非難轟々だった例の有名なアレです。

井之頭五郎に憧れていた僕も人生初のジェットTryと決め込んだわけです。

 

加熱式弁当を選ぶ

さて、弁当を選ぶわけですが、加熱式だけでもかなりの種類がある。シウマイ弁当もあったが、臭せぇと分かっているこの弁当をわざわざ選ぶ気にもなれず、千円くらいの牛タン弁当を買うことにしました。持ってみてもずっしり重い。腹が減っているしちょうどいい!

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こちらが例の加熱式弁当だ。モザイク処理がかけられているのは、これからこいつをDisることになるからである。。

 

加熱式弁当ゴーズオン!

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付属のヒモを引き抜くと、蒸気が出て弁当が加熱される。「引き抜くだけでいいのか・・」いいんです!でもちょちょちょ、待てよ、ふたを開けないで8~10分お待ちくださいだと?こいつぁいただけねぇ。腹が減っているからやたらと長く感じるが、井之頭五郎も言っていた、「どうしてああせっかちなんだろう、俺は少なくとも新横浜を過ぎてからだな」旅は道連れ世は情け、のんびり行こうじゃあないか。

 

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緊張の瞬間。ヒモを引っ張るだけで温かくなるなんて、人間はどこまで堕落するんだ。

 

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この写真じゃ伝わらないが、弁当から湯気が出てふたが盛り上がってきています。高さも十分でこれは食べ応えがありそうだ。

 

いざ開封の儀

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さぁ、8分待ちました。駅弁はこの開ける瞬間が何とも言えずいいですよね。たまに写真と違うじゃねーか!ということもありますが、新幹線の旅のハイライトであります。

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オープン!中身はこんな感じ。まあ弁当ですからね、牛タンとそぼろのお弁当。僕の写真の撮り方が悪いのか、グルーポンのお節が脳裏をよぎった。でも許容範囲。うまいさ!

 

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一味唐辛子を全体にまぶし、それでは入場~~!(彦摩呂風に)

 

野生の勘でも分からなかった

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牛タンのアロマテラピーや~!と言おうとしたところ、弁当に明らかな違和感が。いやいやいや、底浅くない!?狩野英考(が巷で言われている)くらい底浅くね?ご飯って盛るものじゃなくて塗るものだっけ?新海誠監督でもこう言いますわ。「ご飯1センチメートル」つってやかましわ。

 

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一瞬で完食。一目で分かるこの底上げ感。上げ底ブーツは絶滅したかと思われましたが姿かたちを変えて生き残っていたのですね。がーんだな。

 

弁当ってこんな非可食部多いの?と俺の中で話題に

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解体してみたらこの通り。発熱ユニットなる非可食部がてんこ盛りというか、半分非可食部やん!それでこれがなんかずっしり重いの。いや、別に冷たい弁当でええから、この部分にご飯敷き詰めてくれや。例え冬山で遭難したとしても僕は冷たくて量が多い弁当を選ぶ。

という訳で、加熱式弁当にはくれぐれも注意を。

 

まとめ

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トンネルを越えるとそこは雪国。空腹に長野の冷たい風が堪えた。

※孤独のグルメの作画、谷口ジローさんが昨日亡くなられましたね。楽しい漫画をありがとうございました。ご冥福をお祈りします。