キジ猫世間噺大系

一人暮らしで猫を飼った男の末路

寅さんに憧れる男が葛飾柴又を歩く

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僕は現在東京は葛飾に住んでいる。

理由は家賃が安いから、の他に寅さんや両津に代表される東京下町粋文化への憧れがあったからだ。「するってぇとあれかい?」とか「おっ、てめぇさしずめインテリかい?」とかすげぇかっこいい。言いたい。でも実際葛飾でそんな人見たことない。というわけで、今日は柴又までぶらり足を運んでみた。

 

 柴又駅にて、早速寅さんが出迎えてくれる。この駅を起点に寅さんは全国各地へ売(バイ)を生業としたフーテンの旅に出るのである。

「俺は旅人だからな、風の吹くまま気の向くまま。歩きながら考えるさ。」

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有名な寅さんの自己紹介文句。

この次に有名な文句は、「結構毛だらけ猫灰だらけお尻の周りは糞だらけ」だろうか。

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帝釈天参道には男はつらいよの第一作から第四作までの撮影に使った実際のとらやがある。「よぉ、おいちゃんおばちゃん元気かい?おめぇも相変わらずバカか?」と言いながら寅さんが帰ってきそうな佇まい。

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ここでおいちゃん達が「寅のバカはどこで何してんだか・・」とか話してるとひょっこり帰ってくるパターンほんと多い。様式美である。

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帝釈天の境内には獅子舞おみくじが。ここでは延々寅さんのテーマのイントロが流れていて、段々頭がおかしくなってくる。

「天に軌道がある如く、ひとそれぞれに運命を持って生まれ合わせております。とかく子の干支の方は終わり晩年が色情的関係において良くない。」寅さんは占いのバイも口から出任せ。

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帝釈天参道の駄菓子屋にて。当たり前田のクラッカーはじめて見た。このすげぇレトロなパッケージには恐れ入谷の鬼子母神

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柴又にはたまに足を運んでるのだが、毎回寅さんを観たくなり、今日もツタヤで借りてきてしまった。今回は32作目の「口笛を吹く寅次郎」。感想としては、竹下景子がキレイ、満男が完全に北の国からの純、親父に勘当される中井貴一見てて耳が痛い。といったところ。寅さんは相変わらず粋で野暮だった。

 

全然関係ないが、軽妙洒脱でググってみたらすげぇおもしろい知恵袋見つけた。これすげぇ。返す刀の切れ味ね!

 

質問者:

「こないだ友達にお前は軽妙洒脱だって言われました、、、褒め言葉なんですか?」

 

ベストアンサー:

「意味は褒め言葉だと思います。でも私のイメージだと、軽妙洒脱な人は、その言葉の意味も知っている粋な人、という感じです。その意味も知らない人は『軽妙洒脱』な感じはしません。」

 

粋な男になるって難しいね。

それが渡世人のつれぇところよ。ちゃんちゃん。