前回の記事から間が空いてしまいました。理由としましては、ブログデザインのカスタマイズがあまりに面白くてそっちばかりやってたからです。PC画面の方を色々いじってます。なお、僕は無課金厨なのでスマホ画面のデザインは変えられません。残念。
さて、続きを書きます。大都会東京は六本木にのこのこやってきた僕の運命やいかに!?
※前回を読んでない人はコチラ↓から。
バーラウンジのウェーイでアウェーイ感はリアルガチ
Tさんから指定された店は六本木駅から程近い雑居ビルの一室だった。バーとは聞いていたが、そこはもはやクラブ。薄暗い店内には随所が青やピンクでライトアップされており、今にもリオンが出てきそうな雰囲気があった。まずは受付を済ませなくては。
店員は学生みたいなやつだった。
「前金7,000円になります。このバンドを手首に巻いてください。持ち物はこちらのクロークへ。紛失時の責任は負いかねます。」
と、そいつは言い僕はそれに従う。高けぇな。
奥へ入ると、男数十人が既にシャンパン的なものを飲んでいた。みんなほぼ初対面のようで、少し緊張感が漂っている。女性は数名しかいない。その中におすぎ似のTさんがいた。
「今日は楽しんでいってくださいね、これから綺麗どころがたくさん来ますので!」(甲高い声)
僕もシャンパンをもらい、適当に近くの人と話した。一部は完全にウェーイ系の人間で、俺顔広いでーす!という雰囲気を持っていた。アウェイである。早く猫に会いたい。また、どうやら元締めがいるらしく、「Sさん(元締め)の紹介ですか?」と方々から聞かれた。誰やSさんて。
現れる綺麗どころというかケルベロス
僕はずっと得体の知れないリーマンと話していた。話した内容は当たり障りが無さ過ぎて何にも覚えていない。溶接工とか言ったか。
その時少しだけ女性が増えていたが、僕らは足を踏み出せずにいた。というか企画の意図が不明だし、女性はみなキャバ嬢に見えた。
しばらくすると、エグザイル(メンディー以外)みたいな奴が話しかけて来た。関西弁で人当たりがよい。彼はKと名乗った。Kは下の名前である。初対面で下の名前で自己紹介するやつなんて、藤田ニコル系の女かりゅうちぇるくらいじゃなかろうか。Kは「僕あの辺に声かけますんで、一緒に行きましょう!」と言い、女性陣に切り込んでいった。Kのファーストコンタクトは流石であった。「僕K言うねんか~。えっ、まじそんなオッサンちゃうって~。うんたらかんたらぺらぺーら・・・」
Kと溶接工と僕は女性3人が鎮座ましましているボックス席に座ることになった。彼女達を近くで見ると、相当派手だが、いわゆる綺麗どころではなかった。というかケルベロスかな?と思った。
仕事を聞いてみると皆、昼の仕事と夜の仕事があると言う。「あっ察し・・・」である。そのくせノリが悪い。女子だけで内輪の話始めるのやめてね。おじさん達困ってるんだよ。そんな状態でがんばって話した内容が下記である。
僕「音楽とか何聴くの?」
女「西野カナとか~、あっ●●ちゃんこのまえの男だけどーー」
おじさんはあんたらのトリセツが欲しいよ。
そしてKはどこかへ消えていた。不安である。
~閑話休題~ 適切な「一杯いいですか?」のかわし方とは
※フリー素材
突然ですがこのブログ、世の男性陣のためのライフハック的な側面も持たせたいところでございます。よって、本当に使える小技を随所で紹介していきます。
キャバクラに行った時に困るのが、嬢の「一杯いいですか~?」である。この1杯は2,000円くらいするのだが、なかなか断れない。僕はずっと「自分決裁権ないんで~」と逃げ、一緒に行った年長者に責任を押し付けていたのだが、先日効果的な方法を東京某所のやり手キャッチ「堅焼きそばのH」という人に教えてもらった。余談だが「堅焼きそばのH」にはボラれた。
嬢「一杯いいですか~?アケミって言いまーす。」
男「まだ僕君のこと何にも知らないじゃない。飲み物はね、君が楽しませてくれたら自動的に出てくるものなんだよ。」
こうである。嬢からすればなかなかの食わせものだろう。だが、男は金を払っているから楽しませてもらいたい。このくらい言っていいと思う。そして先に名を名乗れ嬢。実際楽しかったら飲ませればいいし、飲ませたくなるのが男心というものなのだ。
しかし、今回の六本木は別である。キャバ嬢との利害関係がないため、ただただツレない女性にこちらが気を遣わなければならないのだ。
悔いなき選択
話を戻そう。俺何やってるんだろう・・と思ってたらケルベロス達が席を立ちどこかへ消えていった。これは男としてはかなり複雑である。すると間髪入れずにKが帰ってきて、別の二人組を連れてきた。オカマみたいだった。
Kは完全に店側の人間だった。というかサクラだった。店側から金をもらってるのだろう。観察してると他の席でも暗躍しているようだ。
嬢が席を立ち、Kがクリーチャーを連れてくる、このサイクルを数回繰り返し、僕はトイレに立ち、その足で店を出た。受付の店員には、「ちょっと急用がありまして!」というベタな言い訳をした。店に入ってから1時間も経ってなかった。
溶接工には悪いことをしたなぁ。彼はボックス席で地蔵のように固まったままなんだろう。
店を出ると、Kが道行く女性に声をかけていた。こういうことだったのか。初めから女性の参加者はおらず、Kが現地調達をするーー。
Kは、「あれっ帰られるんですか?」と声をかけてきたが、僕は「ちょっと電話がかかってきまして!」ともっともらしい返しをした。
後悔はしていない。というか7,000円ボラれとる、といった意味ではマジ後悔。
皆さんもこれ系のビジネスには要注意。ほんと闇が深い。
もちろん、あれ以来Tさんには会っていない。夏の始まりの頃であった。