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さて、次のしりとりは「池」にしようと思います。誰も読んでなくてもこの企画続けます。
前回の記事はこちら↓
『池』
池といえば京都の池をまず連想する。僕は大学時代に6年間も京都に住んでいたため、街的にコンパクトな京都の地理は大体頭に入っている。もちろん暇だったから、池にもよく遊びに行っていた。
まずは宝ヶ池。京都市街北部は岩倉に位置する宝ヶ池は人口の溜池であり、観光スポットとして賑わっている。スワンボートが置いてあったり出店があったりでなかなか楽しいスポットでありよく遊びに行っていた。余談だがチュートリアル徳井の初デートの場所でもあるという。
ある日のこと、あまりにも暇だったの僕は同じく暇な寮生を引き連れて宝ヶ池にボートを漕ぎに行った。確か秋口だったと思う。いつものように亀のエサを買ってボートに乗り、後輩と漕ぎ役を交代したながら池中央へと進んでいく。亀がたくさん寄ってくるため、エサをばら撒き牧歌的な時間を過ごしていたその時、まるいぶよぶよした謎の物体がぷかぷか浮いているのが目に入った。
見渡すと池全体に無数に浮いているではないか。巨大なカエルの卵のようなその物体は大きいものでママさんバレー用のバレーボールくらいの大きさがあった。き、気持ち悪い・・が、無性に気になりひとつをオールで取り寄せてボートに上げてみた。水を含んでいて結構重い。そしてなんか臭い。ボートに上げるとボロボロと解体されていった。なんじゃこりゃ!?
得体の知れないこの物体はかなり気持ち悪かったのだが、そこはワル乗りが大好きな大学生。僕は別のボートに乗っていた後輩たちにひと欠片を掴んで放り投げてみた。その後、お互いの服がこの寒天質の物体でベトベトになったのは言うまでもないだろう。
皆さんこの物体知ってますか?僕は先ほどGoogleで検索して10年越しの謎に終止符を打ったので、こいつの正体を本記事の最後に記載します。
お次は深泥池(みどろがいけ)。こちらも京都市街北部に位置する池なのだが、京都屈指の心霊スポットとして名を馳せている。
なんでも、室町時代から大蛇が棲むという怪談があり、タクシー乗客の女性がこの池まで乗っていって、突然シートをびしょびしょに濡らして消えた事件が新聞で取り上げられたこともあるとか。どこかで聞いたことがある定番の怪談。
僕が大学生の時も、タクシーの運転手が避けて通ると言われていたけど、実際はそうでもなかったと思う。が、実際の現地は確かに暗く静かな雰囲気で、池のほとりには昔結核患者を隔離したサナトリウムがあり、陰気な雰囲気が漂っていた。底なし沼感もかなりあった。
ちなみにかの美食家 北大路魯山人が愛したという深泥池のジュンサイが今大量発生しているとか。一時期は絶滅を心配されたのに、水質改善の結果だそうだ。しかし、このままでも生態バランスが崩れるので間引きしなければならないらしい。清水に魚棲まず。過ぎたるは及ばざるが如し。である。
余談だが、この池の近くに老人ホームがあり、僕はよくお茶の配達のアルバイトで池のそばのベンチに腰を下ろしてはタバコを吸っていた。ちょっとサボって帰ると、お茶屋の大将には全てばれており、どこ言ってたんや?とやんわり釘を刺されたものである。だが、他のアルバイトでサボってタバコを吸っていたところを、バッチリ監視カメラでリアルタイムに観察されていた先輩R氏よりはマシというものだ。上手いサボり方を覚える。これも大学時代に学ぶことなんだろう。
※以下答え合せ。
宝ヶ池の謎の物体は「オオマリコケムシ」といいます。以下Wikiより引用。
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池や沼などの淡水域に棲み、寒天質を分泌して巨大な群体を形成する。アメリカ合衆国ペンシルベニア州のフィラデルフィア郊外で発見・記載された北アメリカ東部原産の生物。群体を形成して肉眼的な大きさになる生物であるが、これを構成する個虫は非常に小さい。琵琶湖や霞ヶ浦、雄蛇ヶ池など、日本各地の湖沼で時々大発生する。水質が悪化した水域で多く見られる傾向がある。積極的に害をおよぼす例は知られていないが、取水口などに詰まって取水の物理的な障害となる場合がある。現在では日本各地の湖沼で普通に見られる。奇妙で大きな外見から、度々話題になることがある。
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うげげ!虫かい!?植物系だと思ってたら、、衝撃。そして水質悪化のサインだとは。そう言えばワル乗りで寮の後輩が宝ヶ池で泳いだことがあったな。無知って怖い。
次回は「け」で始まるワードで書きます。