GW何の予定もないため同じく何の予定もないM田に会いに大阪まで来ているのだが、十数年ぶりに京阪奈でコアな人気を誇るラーメン屋「無鉄砲」に足を運ぶことになった。
地球最後の日は店やってないだろ
かつての京都での大学生活で、学部で2人しか出来なかった友人の1人が奈良出身であり、彼が地球最後の日に食べたいものとして選んでいたのが無鉄砲であった。当時原付ぶっ飛ばして木津川まで食べに行ったっけ。味はとうに忘れてしまっていた。
ゲースロの最新作をM田の家で観ながらウイスキー飲んで、無鉄砲まで行くかということになってタクシー乗って店に付けたら6、7人並んでた。M田曰く「ここのラーメン食べたら25歳以上の人はもれなく下痢する」とのことだった。
出来るだけMaxで
程なくして店舗に案内され、適当に一番スタンダードなラーメン700円を食券で購入すると、麺、スープ、ネギの量を問われ、ここまで来て普通はないだろうと思い「全部すごいやつで」と伝えた。なお、デブのM田はさらに上を行き「全部出来るだけMaxで」と告げたら店員は快諾してくれた。
すぐに「出来るだけMax」が運ばれてきたがその脂の量に面食らった。1cmくらい降り積もっているのである。確かにこれは25歳までだと実感したが時すでに遅し。とりあえず食べるしかなかろう。
天一のドロドロのスープよりもさらにパンチを効かせた暴力的な濃さである。麺は中太麺でドロドロがよく絡む。一口食べてみると脂の味が超強くて30オーバーの身には応えた。豚骨醤油の多少ザラザラ感のある口当たりはシチューを彷彿とさせた。
やつらは情報を食ってるんだ
かつて「ラーメン発見伝」において化学調味料満載の鮎ラーメンを「鮎の風味がする」などと言う客をコテンパンにこき下ろし「やつらは情報を食ってるんだ」との名言を残したハゲがいたものだが、無鉄砲はそんなハゲを嘲笑うかのように出来うる限りのコッテリ感とべらぼうな化学調味料で我々に投げかける。「美味しいものは脂肪と糖で出来ている」と。
というか、正直脂の味しかしないため備え付けのにんにく醤油で味を足すとかなり美味くなった。ベースのインパクトを超える塩味を与えることで初めてバランスが取れるのだろう。
終わりに
無鉄砲が許されるのは25までだな。