キジ猫世間噺大系

一人暮らしで猫を飼った男の末路

宮古島旅行記④ 〜高すぎてたまらなくなったら笛を3回吹いてください〜

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4日目です。3日目はこちら↓↓ 

この日は昼にダグズバーガーに行く以外はまじでノープランだったため、朝遅くに起きて何をやるかの相談から始まりました。M田はSUPがやりたいとのことで、当日イケるSUPを探すと1件見つかりました。M田曰く「私は2時間でも3時間でもやりたいんですが筆者さんに合わせて1時間にします」とのこと。そうと決まれば動き出します。

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三線工房訪問

何を隠そう僕は三線が弾けます。大学時代にやたらと暇だったので沖縄研究会と称してM田が持っていた三線を奪い取り、日がな一日寮で弾いてました。で、三線の工房があるとのことで、足を運びました。

店に入るなり御年85歳の大将が出迎えてくれて、三線のうんちくから身の上話まで延々話してくれるんですよね。そのうち話は愚痴に及び、北海道のイキった佐々木(仮名)ゆうニワカが三線修理してくれと持ってきたが、クソみたいなメンテしかしてなくて呆れた、みたいなことを宮古なまりで言ってました。

大将はとても人懐こい方で、お茶を勧めたり十九の春とか北国の春を歌ったりしてくれたので、バーガー屋の予約があったけれども気の毒で切り上げられませんでした。最終的には「十九の春」は「十九の夜」と読み替えて歌ったらエロくて大人にウケるなどと言い始めて、お客さんが持ってきたせんべいとカントリーマアムを食べなさいと言ってきて、こっちの方がうまいぞとカントリーマアムを指差してたので、いや大将の好みやないかいと心の中でツッコんどきました。

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カワイくてトリッキーな大将でした。今度三線買う時はここで買います。 

ダグズバーガーで昼食

昼食は前日から予約していたダグズバーガーに訪問。カウンターからバーガーを作るところが見えるんですが、ケチャップをメッテ〜ン、と大量に注入されててM田が「ちょちょちょ…おぃ〜」とか言ってたんですよね。で、食べてたら隣に座った兄ちゃんも自分のバーガーにメッテ〜ンやられるところを目撃して「ちょちょちょ…おぃ〜」とか同じこと言っててウケました。そんな嫌ですかね?ケチャップ。ケチャップの魔神も怒ってきますよ。

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伊良部島の牧山展望台

SUPまではまだまだ時間があったので、伊良部島くんだりまで言って牧山展望台に登りました。展望台には僕らとほぼ同時に着いたカップルがいたんですが、自撮り写真を撮ったらいつの間にか消えてました。いるんですよね、写真だけ撮ってとっとと次行くヤツ。滞在時間がサブリミナル効果くらい短いというね。大学の時にドンキーというヤツがいたんですがそいつもmixi用の写真撮ったらすぐに次に行きたがるヤツだったんですよね。こういうヤツがビックリマンシール手に入れたらすぐチョコ捨てるし、一口も食べてないラーメンに胡椒とかぶっかけるんですよね。

僕らは情趣を解する者たちなので、ゆっくり大自然を満喫しました。

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立てるか立てないか

時間になったので、車ぶっ飛ばしてSUP体験へ。ちなみにM田は過去にSUPをやったことがあり、曰く、慣性の法則を働かせてかなりの推進力で自転車みたいに進んでいないと立つことすらできないとのことでした。難しいので下手したら1時間じゃ立てない可能性があるとのことです。

インストラクターの健康そうな若い娘さん(以下SUP嬢)から一通りレクチャー受けて、さあ立ってみてくださいと言われたらば、それはもう、何の障害もなく、赤子の手をひねるかの如く造作もなく立つことが出来たんですよね。何ならボードが止まってても普通に立てるんですよね。これにはM田も苦笑い。思うに、バランス感覚以上に体重が関係してると思われます。

さんぴん茶はボードのゴムに留めるのが流儀。

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M田の奥に見えるはドイツ村の建物。SUP嬢曰く、ただの廃墟。
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それから正味10分くらい漕いだんですけどね、結構体力が必要で疲れてくるんですよ。もうやんなっちゃって。そんで水ん中ダイブして残り50分プカプカ浮いてました。この日は潮の流れが速いため入り江の外に出たら流されて死ぬらしいです。ぬちどぅたからや、いうて3人でただ浮かんでました。

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同伴客が多いとのこと

水にただ浮かんでるのが気持ちよくて、SUPの楽しさってこれなんじゃね?とか言ってたらSUP嬢がまじそれなんすよ!とめっちゃ同調してきました。

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で、このSUP嬢が面白くて、どんな客が多いのか聞いてみたところ、圧倒的に同伴が多いと教えてくれました。イキった中年オヤジが若いチャンネーを連れてくることが多くて、ひと目で分かるためこちらから関係性を聞くことはしないとのことです。それから大抵男の方が下手らしいです。かっこいいところ見せようとしてバランス崩して海にドボンしたりするらしいです。あと、星なんて空見上げれば見えるのに星空ツアーに頼むやつは愚の骨頂とか言ってました。

彼女、ドラムンベースにハマってるだとか、次はゲレンデで仕事するだとか教えてくれて、のんびりするの気持ちいいですね、とか言って一緒にプカプカしてましたけど、いやお前はもっとレクチャーとかせんかい、と思わなくもなかったですがこれはこれでよかったです。

荷川取牧場訪問

SUPを後にし、M田が宮古馬が見たいというのでボランティアで馬の世話をされているという牧場を訪問しました。

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こういう感じで宮古馬がたくさんいて、しょんべんドバー!とかうんこドバー!とかやる瞬間が見れたのでまじすげぇとか言ってたら、管理人さんが来られて色々と話してくれました。行政からは月1頭5000円しか補助が出ずに昨年これを2倍にする交渉が行われたが、なぜだが1000円しかUPしなかったようです。また、箱物行政でやたらと新しい庁舎を建てるばっかりで住民への還元がまるでないとのことです。なんくるないさで済まされない問題ですよこれは。通りすがりのパンピーである我々に色々教えてくださってありがとうございました。
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宮古牛焼肉「喜八」

夜は宮古島屈指の焼き肉の名店「喜八」へ。ここは宮古牛が食べられるとのことで、値段は高いが味は確かということでM田が予約してました。
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ホテルでグダってる時に喜八はまじで高いので覚悟してください、とM田に言われてました。そんでこんな訳のわからぬ提案をしてきました。

高いと思ったら笛を1回吹いてください。

めっちゃ高ぇと思ったら2回吹いてください。

高すぎてもう辛抱たまらん!と思ったら3回吹いてください。

などと、昭和最後のエロ事師みたいなことを言ってきましてね。ナイスですね〜とか言いながら店に入ってメニュー見たらば速攻で笛3回吹くことになりました。 江頭2:50くらいピーピーピーしてました。

これが最高級宮古牛だ!

見てください。これが5千円のおすすめ盛り合わせです。笛何回ですか?と聞かれたので見栄を張って「1回やな」言うときました。
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極上ミスジは3500円。ここここれも笛1回や!
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味はやっぱり超美味しいですね。クドくない脂が舌の上でとろける感じ。

サイドメニューのボリュームわい!

まあ宮古島まで来てるし、旅費そんなにかかってないし、食えるだけ食おうや!スカイファーーーック!とか言いながらサイドメニューのモツ煮込みとかじゃんじゃん頼んだらこれがどんぶり一杯出てきましてね。
f:id:kiichangazie:20200929221340j:image そんで、宮古牛じゃないホルモンも安いのにボリュームMAXで。
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海ぶどうも300円なのに今まで見たこと無いくらい盛られるわけです。ちなみに普通に食いきれなかったら持ち帰り用に包んでくれました。ホスピタリティ◎

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思うに、この店は高いのではなく原価に忠実に提供してるので単に宮古牛がいい肉過ぎて仕入れ値が張るだけなんですね。実は良心的な店だと思います。そう考えるといい肉食って、食いたいサイドメニュー食って、最終的にひとり1万とかなら全然ありちゃう?ってなってました。

星空の旅へ

夜は星を見に行こうということになってたので、ハンドルキーパーのM田はノンアルで、僕だけガンガン飲んでました。すまんM田。宮古島の星空は、前日にKingの義両親が感動したレベルとのことで期待大。

それで東平安名岬まで車ぶっ飛ばして空を見上げたんですけどね、まあまあの曇り空で、しかも灯台の灯りがめっちゃ邪魔で、挙げ句の果てに駐車場にヘッドライトつけたままの車が停まってて、ガッ・デム!となったんで、新城海岸というところに移動することにしました。

ビーチのベンチに座って星を見上げてたんですけど残念ながらあまり見えず、M田曰く、私のいわきの田舎の方が100倍見えます。とのことでした。それでも僕はのんびり空を眺めてたんですけどね、M田の様子が明らかにおかしくて、めっちゃ周りを警戒してるんですよね。僕はビーチだからここでアンボイナ(貝)に刺されたら死ぬな、とは思ってたんですけど、M田は浮浪者とか幽霊が襲ってこないか心配してたとのことでした。んなことあるかい!

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星が見えなくて悔しいので拾い物の星空を。

結局見えたのは・・・

ホテルに帰るまでM田の様子が明らかにおかしくて、大浴場の浴槽に使ってようやく緊張がほぐれた様子。そしたら風呂にがっつりモンモンが入ったDQNが入ってきましてね。そのモンモンが洋彫りで、星が彫ってありました。というわけで、ちゃんと宮古島で星見れたわ、と思って床につきましたとさ。