キジ猫世間噺大系

一人暮らしで猫を飼った男の末路

非博多っ子のための元祖長浜屋入門

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非博多っ子の皆さんこんばんは。僕は北部九州の民でして、こよなくラーメンを愛する男でありますれば、例に漏れずとりわけ豚骨にはうるさい方であります。そんな僕が古くから愛する豚骨ラーメンが存在するのですが、これまた超超有名店でして、僕がわざわざ紹介するまでもなく世間にその名を轟かしているということをさっきググって改めて知ったのですが、「こはいかに、この美味さ何をか知らしめんとや」と、いと思ったのでここに記そうと思います。

 

見よ!これが現在の長浜屋だ!

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こちらをご覧あれ。正月に行ったため営業中の看板にしめ縄が飾られていますが、注目すべきはそこではなくこの大量の行列である。最近なんかTVで紹介されたのかな?と言うほど並んでいるのですが、ちょっと前までこんなんじゃなかったのにな。

ちなみにこの周辺に長浜【家】と名乗る店舗が点在しており、いずれも元祖長浜屋の元店員が立ち上げた店でして3年程前に訴訟事案になったのは有名な話。それだけ元祖が美味いということです。

ここに来るのは帰省した時の最大の楽しみの中の一つです、と日本語に違和感を覚えつつ英語っぽく言ってみる。

 

元祖長浜屋の歴史は長い

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さて、この元祖長浜屋、歴史がかなり古く創業が昭和27年に遡ります。何でも鮮魚市場の人達の朝食として賑わい続け、僕の父もそれはもう50年以上前からこの店に通いつけているのであります。深夜飲んだ後にいすゞのジェミニで未舗装の道路を1時間半ぶっ飛ばして仲間と長浜屋に来ていたそうな。大らかな時代です。そんな長浜屋、親父に言わせても今も味が変わらないというからすごいことですね。

さぁ自分の順番が来たらこの裏にある券売機でラーメンを買いましょう。

 

躍動感溢れるアブナイ!はお店のシンボル

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店内に入るとこの看板がまず目に飛び込んでくる。まず店内が殺風景で、この看板とメニューしかなく、とにかくインパクト大です。これもずっと昔からありますね。ちなみに東京は大手町の長いエスカレーターにもこれに良く似たコンセプトの看板があり、大手町に行っては望郷の念とともに長浜屋の独特な味を思い出しています。

 

メニューはラーメン一択!博多っ子はシングルタスクで勝負ばい!

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それで、これがメニュー。なんと創業以来変わらずにラーメンだけで勝負。数年前まで400円だったんですが値上がりしてますね。それでも東京で880円のラーメン食べるよりはずっと安いですけど。

ちなみに長浜屋は豚骨ラーメンのシンボルである細麺と替玉発祥の地というから驚きです。そういえば、博多のラーメンは独特の注文の仕方があって、ナマ、粉落とし、ハリガネ、バリカタ、カタ、ふつう、やわといった風に麺の固さを指定することができます。

博多出身の僕の同期が東京の豚骨ラーメン屋でナマを注文したら、生ビールが出てきたと言う嘘のようなホントの話。

 

長浜ラーメンの正しい食べ方

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麺の固さをカタで注文したら一瞬にしラーメンが運ばれてきた。東京の定食屋に二人で行くと、片方だけが運ばれてきて食い終わった頃にもう一方が来るというプレイを修行だと思って耐えてる身にとって、何という最高のサービスか。

ここのスープは何といっても熱々で、豚骨スープにも関わらず結構あっさりしています。麺は細麺でコシのある固さ。チャーシューは細切れ肉で味がしっかりとついているのでスープに馴染ませながら食べるのが正しいと思われる。

そして、先ほどあっさりスープだと言いましたが、このラーメンのすごいところは、初めはあっさりだと思っていても食べていく内に段々濃くなってくるところにあります!だから、テーブルの上のラーメンたれを入れるのはまだ待って。味の感じ方の変化を楽しみながら、チャーシューを少しずつ挟みながら食べるのです。これがほんなごてうまかばい!!

お好みでテーブルの上のすりゴマと紅生姜を投入するべし。もちろん食べ終わったら替玉投入もよし。ただ繁盛店なので用が済んだら次の人のためにすぐ出ましょうね。

 

まとめ

とは言え僕も非博多っ子でして。この店に来るのはいつも東京行きの新幹線に乗る前。博多華丸よろしく「ラーメンはお別れの合図ばい!」と言って、また東京に旅立つ渡世の身なのでした。

 

↓すごく味のある公式サイトがありましたので貼っておきます。

ganso-nagahamaya.co.jp