キジ猫世間噺大系

一人暮らしで猫を飼った男の末路

謎解きゲームでベテランが無双するのはどうかと思うの。無能でも同じ金払ってるんですけど。

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謎解きゲームに参加してきました。

僕初めてだったんですけど、あれ雑居ビルの一室でやるんですね。

 

そんで僕らは仲間3人で参加したんですけどね、僕らのグループの席に一人知らないオッサンが紛れ込んでて、めっちゃタメ口で話しかけてくるんです。あー初めて的な感じ?つって。これ初めてやるにはかなり難しいよ、とか言われて、ベテラン風吹かせてきたんで絶対その鼻を空かしてやると息巻いてたんですよまだその時は。

 

んで60分間の時間制限ありのやつだったんで一通り説明終わってなんか謎が書いてある紙が配られて、いざスタートしたらばオッサンが怒涛の勢いで謎解き始めてビビりあげました。僕らが問題読んでるそばからもう席を立って部屋中にあるヒントを探し始めて、なんか勝手に一人で問題用紙に書き込んでいくんですよ。正直引くレベルで。

 

クロスワードパズルになってて、僕も頑張らなきゃと思って一個考えてたんですけど分からなくて、気づいたらそこオッサンが既に埋めてたりして、まじでもうポカンでした。

 

もう考えても分からないんでその後ずっと謎解くふりして部屋のもの眺めたりして時間潰しました。後はどんどん謎の紙が配られてくるんでオッサンが見やすいように紙の向きを変えるのが僕の仕事でした。クルクルって紙回すの。そんでオッサンの出した答えがなんでそうなったか全然分かんないんですけど、「そっちか〜」とか言ってみたりしてどっちもそっちも無いのに分かった風なコメントとかしてました。

 

そんなこんなで、僕ら3人開始10秒で無能認定されてたんですけど、オッサンのプレイに段々苛ついてきまして。今回のゲームは、「どうしても分からない場合はハデスに聞くこと」っていう救済措置があって、ハデスという死神を模したスタッフが部屋にいたんですけど、オッサンがハデスにめっちゃ聞きに行くわけ。

 

「ハデスさ〜ん、これって○○ですか〜?」つって。おいちょっと待て、と。ヒント聞くならメンバーの同意得てからにするのがマナーだろ、と思いましたが、北島康介くらい何も言えませんでした。

 

スタンドプレーをただただ見過ごし、いつの間にか答えが出来上がってる感覚は、ちょうど少年野球でライト守らされててボール来んな、ボール来んな、って思ってたらいつの間にか試合に勝ってたあの頃を彷彿とさせました。野球とかめっちゃ苦手でルールもよく分からないまま夏休みに駆り出されてライトに立たされる屈辱。

 

そして僕ら3人の内、Sという男も早々にドロップアウトしたかに思えたんですけど、終盤に差し掛かってオッサンでもどうしても分からない謎を解いちゃったんです。そん時歓声が起きて、もうめっちゃ帰りたい!ってなりました。一緒にゴールしようねって言ったのに!

 

結局アワ、アワ、アワワワ〜!てなって、「そっちか〜!」とか言ってたらゲーム終了してて、なんか知らんけど全ての謎が解けてました。無事生還できるか!?ってゲームだったんですけど、ちゃんと生還できてました。終わった後、一緒に行った後輩に「途中から○○さんに申し訳なくなってきました」とか言われてさすがに心の中で泣きました。

 

でもオッサンに一言だけ言わせてほしい。俺らが初心者だったから良かったものの、ベテラン同士かち合ってたとしたらオッサンのプレーは許されねーからな!オッサンだけ無事生還できねーんだからな!