犬ってかわいいですよね。お手やら伏せやらチンチンやら覚えて僕らを楽しませてくれます。一方、猫は気まぐれで自由気ままで、あまり人間の思うように動いてはくれません。しかーし!猫だって結構頭がいいのである。僕は今から紹介する方法で猫にお手を覚えさせることに成功しましたので、その一部始終を紹介します。
お手を覚える前
こいつは飼い猫のきいちゃんです。お手を覚える前のきいちゃん、猫用カニカマに喰らいついてますね、爪立てて。いやまじ痛いからきいちゃん。この姿、さながらドラクエⅤに出てくるジャミのよう。知ってます?ジャミ。パパスの仇。僕この時爪立てられて「ぬわーーっっ!!」て叫びましたからね。嘘だけど。
使うのはクリッカーとお菓子
猫に芸を短時間で仕込むのに一役買ってくれるのがこのクリッカー。真ん中のボタンを押すとカチッと音がするんですが、猫がいいことをすればカチッて鳴らしてエサを与えます。この方法は難しい言葉で言うと、オペラント条件付けというみたいです。報酬や罰に適応して、自発的に特定の行動を行うように学習させることですね。
そしてもちろん猫の大好きなお菓子も用意します。最近はこのドリーミーズかフェリックスばっかり買ってます。安くて食いつきいいですからね。
まずはおすわりから
猫はお菓子を出したら冒頭のようにジャミ化して襲ってきていたのですが、まず、おとなしくするまで絶対にお菓子を与えないようにします。そうすると猫がなんとなくおすわりしたりしますので、そこですかさずカチッ!お菓子を1粒だけ与えます。これがある程度スムーズにできるようになるまで繰り返します。本人も、「なんか座ったら音がしてうまいもん出てくるやん」と気づき始めます。
猫と握手
おすわりがある程度できるようになってきたら、このように猫の手を持って握手します。握手した手を「お手」と言いながら上下に振って、しばらく我慢できたらカチッ!お菓子を1粒与えます。こちらも繰り返し行います。ちなみに僕は親指にカットバン巻いてますが、これは猫が割った湯飲みを片付けるときにざっくり切ったものです。ぐぬぬ。
成功の決定的瞬間!
上記の訓練を僕は仕事から帰ってきて毎日10粒1セットくらい行っていたのですが、繰り返すこと5日。ついにきいちゃんが自分でお手ができました。その時の決定的瞬間を動画に撮っていたので、今回はダイジェストでお送りします!
つんつん、つんつん、と猫の手をつつきます。
手が上がった!すさまじい速さ、いや疾さだ!
オレでなきゃ見逃しちゃうね。
外回りから来た!間柴のフリッカージャブくらいしなってるよ!
デュクシ!ちょい位置ずれた。
軌道修正して無事着弾。
これがきいちゃんが始めてできたお手でした。今ではもう「お手」と言わずとも自ら手を上げてくる有様です。なお、きいちゃんの場合は生後7ヶ月くらいで覚えましたが、知り合いの2歳になる猫もこの方法で覚えたみたいです。なので、若いからもの覚えがいいとかじゃないですね。猫もがんばってんだな。
お手からの鉄砲BANG!
さてさて、お手をクリアした僕は憧れの鉄砲BANG!を覚えさせようとしました。鉄砲BANG!とは大阪に行って道行く見ず知らずの人にBANG!ってやったら「やられた~」とリアクションしてくれるアレです。まあ大阪人に向かってやったことないですが。やってたらサイコパス疑うでしょ。
猫も同じように、BANG!てやったらゴロン!と倒れこむ芸ができるのです。ちなみに伊丹十三の飼ってた猫コガネマルは、鉄砲BANG!を完璧にマスターして、来訪者を楽しませてくれていたようです。憧れるぜ。がんばれきいちゃん!
さあまずは猫に向かって人差し指と親指で銃を作り「BANG!」すかさず猫の腹を押して倒してカチッ!
あれ!?顔やばい顔やばい!
えっ疾!!
ぬわーーっっ!!
以上、お手は教えられても噛み癖治せないの巻でした。ほんとどうしたらいいんでしょうか・・?世の猫飼いの皆さん教えてください。(切実)