年末年始の思い出第2弾。
それは遡ること8月、九州の実家の母よりTelがあり、なんでも裏庭にスズメバチが蜂の巣をこしらえており、戦々恐々とした日々を送っているとのことであった。その時僕は、「今まで刺されたことないなら1発目まで食らっても大丈夫!」とアナフィラキシーショックの説明をして安心させようとしたことを覚えている。もちろんハンター×ハンターの知識だ。
市役所に防護服を借りにいった
で、母は庭師に相談したらしいが何やら2万円くらい取られるらしい。そこで思いついたのが、市役所で防護服を借りて息子に作業させよう!ということだった。そうと決めたら蜂の巣を息子が帰省する冬まで放置するくらいのナンセンスさが、私の田舎にはある。
なんで母が市役所で防護服借りられることを知ったのかは不明だが、正月早々私は地元の市役所まで車を走らせたのだった。久しぶりの市役所は私の同級生がたくさん働いており、幾度となく「あっ・・!○○やん・・」となり、何とも居心地の悪さを味わったが、それはお互い様だろう。非リアとはそういうものだ。
今頃地元で「なんかあの人久しぶりに見たけど、スズメバチ駆除用の防護服借りていったんだけどwwwウケるwww」と噂になっているかもしれない。
防護服開封の儀
さぁさぁやって参りました防護服!結構でかくてビビッたが、それ以上に開けてみてその汚さにビビることになろうとは。
いざオープン!なんか畳まれてないまま突っ込んであるんだが。。
はいはいきいちゃんもうええって。今から父ちゃん命がけの仕事するんやで。
防護服の説明書が入ってた。この男のニヒルな笑い方に狂気を感じる。
蜂の説明。今回ウチにできたのはキイロスズメバチの巣である。
攻撃性、威嚇性ともに高く、巣の中には1000匹の働き蜂がいるとな。防護服さえあれば無敵だ。やってやるぜ!
いざ着用!
防護服を手順に沿って着る。が、めちゃめちゃ臭い。ゲロ以下の臭いがぷんぷんする。購入以来一度も洗われていないことが容易に想像できる。
背景の実家感には目をつぶってください。何しろ実家なので。
きいちゃんもうええって。何その目の輝き。ハチはコワいコワいなんだよ?
ここで取り出したるは、必殺の武器スズメバチハンターPRO!何がPROかはわからん。はてなブログPro的なもん?こいつを巣の穴にぶち込んだら蜂の動きが鈍り、巣に触れることができるようになるのだ!
いざ出陣!
何とも間抜けないでたちだが、心は既にアルマゲドンである。右手にスズメバチハンターPRO、左手に巣をぶち込むためのビニール袋。ビニールは蜂たちを観察できるよう透明なものを選んだ。ちなみにずっと臭い。
さてさて、蜂の巣のお出ましだ!ラグビーボール級の大きさを前に思わず五郎丸ポーズを取ってしまう。取ってないけど。
近づくとこんな感じ。なんとも悪魔の実のような禍々しいオーラを放っている。真ん中ちょい上に穴があり、ここが唯一の出入口である。ここにスズメバチハンターPROをぶち込む!
ちなみに残念ながら興奮しすぎてぶち込む瞬間の写真を撮っていない。残念。
ぶち込んだら間髪入れずにスコップで木と巣の接続部分をぶった切る!ウオー
と思ったら、なんか切り方が下手だったらしく、蜂の巣崩壊!瞬間猛ダッシュで逃げる私。蜂は追ってこない。というかいない。蜂っ子一人おらんやないか!
以下、巣の残骸を拾い集める私。
そんでこれが巣の中身。蜂は全くいない。蜂の子の干からびたようなものが数匹くらいのもんで、完全に期待はずれでした。僕の想定では一気に襲ってくる蜂たちに怯むことなく一網打尽にし、蜂の子を捕まえて「貴重なタンパク源や!」と言うところまでシュミレーションしてたのですが、残念です。
まとめ
スズメバチって冬はいないということがよく分かりました。皆さんも蜂の巣できたら市役所で防護服借りてみてください。僕はただただ臭いだけで終わりました。でもまぁ蜂がいない巣を駆除するのに庭屋さんに2万払うのもバカらしいですね。よかったです。