年の瀬が近づき貴乃花親方の明るい姿がお茶の間に流れ始めると、そろそろふるさと納税を考えなきゃな・・と思います。そこで今年は縁あって、三重県は玉城町の「玉城豚とんてき・スパイスステーキセット(寄附金額15000円)」を返礼品としていただきましたところ、大変美味な豚肉を堪能することができましたのでレビューします。
玉城豚とは
まずは玉城豚のご紹介から。
三重県は伊勢市の隣、かつてお伊勢参りの宿場町として賑わった玉城町は大変に養豚な盛んな町でして、昨今豚肉の美味しさに気づいた僕としてはとても気になる存在だったわけです。豚肉って、産地やグレード、銘柄によって大きく味わいが変わって、沖縄のあぐー豚やイベリコ豚なんかをたまに取り寄せては食してるんですが、同じ豚肉でも全然違って面白い。
国産豚の中でも、玉城豚は年間1300〜1500頭しか出荷されない銘柄で、癖が少なく甘みの多い品種とのことです。素材の味を活かすもよし、がっつりアレンジ入れるもよし、とのことで、料理欲が大変掻き立てられたのでした。
四日市とんてきへの憧れ
で、たまたま先日"秘密のケンミンショー"をぼーっと見てたら、「四日市とんてき」なるB級グルメが存在することを知りまして。何の気無しに眺めていたらこれが美味しそうで。ウスターソース系の黒いタレを煮詰めて、グローブ型にカットした肉厚ロースにかけて食べる、というのがどうにもこうにも気になり始めたところ、渡りに船とばかりに玉城豚のセットが手に入ったのでした。
玉城豚とんてき・スパイスステーキセットの中身
早速玉城町のふるさと納税を手配したら、ものの2週間くらいでクール便で到着しました。いざ開封の儀。
かなり肉厚のロースがぎっしり。脂身が多く見た目にもかなり美味しそう。専用のとんてきのタレが付いてて、さすが三重県といったところ。実は先日自力で四日市とんてき紛いのものを作ってみたんですが、どうにも正解の味が分からなかったので、正解はこれですよー、と示してもらえるのはとても有り難い。
【容量】
ロースとんてき用140g×4枚
スパイスステーキ(粒コショウ・パプリカ味)120g×1枚
スパイスステーキ(ハーブ・コショウ味)120g×1枚
スパイスステーキ(カレー味)120g×1枚
とんてきのたれ
【消費期限】
発送日より4日間
そうそう、消費期限があえて短く設定されているようなので、そこはご注意。
※危うく猫にお手つきされるところでした。
キャベツとにんにくは必須!
とんてきの脇を固める役者として欠かせないのがキャベツとにんにく。キャベツは本当にマストで、何なら主役を脅かすポテンシャルだし、にんにくが無い場合はB'zにMATSUMOTOがいないくらいの影響を及ぼすと思います。にんにくの複雑な香味が全体に合わさるのがかなり重要と思います。
では作っていきます
まずは食べる分を冷蔵庫に移して一晩。いい感じにしんなりしています。
グローブ状の切り込みを入れる
四日市風を目指しているのでグローブ状に切り込みを入れていきます。この時、脂身の方から切り込みを入れるとついでに筋切りができて大変食べやすくなります。また、ソースがからむ面積も増えて味の濃さアップするので、一度グローブを覚えたらもう非グローブには戻れなくなると思います。肉が変な形に縮むのを抑える効果もありますね。いい事ずくめ。
下味をつける
特に説明書きも無かったので、この辺は完全にテキトーなんですが、下味として塩コショウを振り、今回は片栗粉をまぶしてみました。前回これまたテキトーに薄力粉をまぶしたのですが、とろみがあまりつかなかった反省を生かして片栗に。結果これが大成功でした。
キャベツを切っておく
ここで、付け合せに欠かせないキャベツを切っておきます。僕が言うまでも無いんですが、キャベツは半分に切ってあるものではなく玉のものを買って、外側から一枚一枚剥いで使うのが長持ちの秘訣です。半分に両断してしまうと切り口からすぐに祟り神みたいになってきて、使う度に断面の祟り神を削ぎと落とすことになるので、SDGs的にもよろしくないですねぇ。
脂身からラードを抽出
正方形の脂身っぽいのが入ってて、たぶんこうするんだろ、と思ってフライパンで焼いてみました。
ビンゴ!いい感じに焼き油が抽出できました。
ガーリックチップを作る
青森県産ニンニクを薄切りにしてガーリックチップにします。ここでのもう一つの目的は油にニンニクの風味を移すこと。
いい感じに焼き色がつきました。焦げないように取り出しておきます。
中火で焼く
準備ができたらいざグローブを投入。フライパンのキャパギリギリでなんとか全体に焼き色をつける。
ある程度焼いたら裏返し…
秘伝のタレを投入。余っても仕方ないので全部いっちゃって。もうこの時点でうまそうですね。火の通りが少し心配だったので蓋をして弱火に。こうすると安心だし、片栗粉ともいい感じに混ざってとろみも◎
完成!
デカめの皿にキャベツと一緒に盛り付けたら完成です。4枚の厚切りロースを全部広げたら圧巻…ニンニクの香りが部屋いっぱいに広がってます。
あとは熱々のうちに一気呵成に食らうのみ。
味の感想
まず、タレの風味が抜群によいですね。ウスターソースをベースとした甘辛く濃厚なタレは自分で作ったものとは大違いです。「玉城豚によく合う」とパッケージに書いてるだけあって、なかなかに研究されたものと思われます。個人的にはサラサラ系ではなく、よく絡むドロドロ系が好きなので片栗粉を使って大正解。
肝心の玉城豚は、豚ロースの繊維がサックリと簡単に噛み切れる適度な歯ざわりで、肉汁が多く甘みがある。いい豚肉というのは脂に甘みを感じるもの、というのが持論ですが、玉城豚、例に漏れず甘い。とてもしっとりしていてオイリーな感じはあるのですが、それが全く重くないですね。
もちろんニンニクチップと一緒に食べるとこれまた合うんです。タレ全体に行き渡ったニンニクの風味がキャベツに絡まって、これまた美味。タレはたっぷり使って正解ですね。キャベツが無限に進みます。
定食風にしたくて、ナスの味噌汁とご飯を合わせてみました。ビールなんかもいいんですが、炊きたてご飯と一緒に熱いうちにかき込む、というのがとんてきには合ってますね。
【番外編】スパイスステーキセット
後日、既に味付けがなされているスパイスステーキも食べてみました。付け合せはマッシュポテトで。結構しっかり目の味付けですが、玉城豚本来の味を損なうことなくこれまた非常に美味でした。
玉城豚、癖が無いが故に色んな味付けを活かすこともできるし、それでいて本来の甘み・旨味のポテンシャルを損なうことがない良い食材だな、と思います。
まとめ
味付けの濃いとんてきだったら良い肉は不要では?と思っていたのも昔の話。やっぱりスーパーで買ってきたロースで作って比較してみるとパサパサ具合や甘みが違うなーと思います。玉城豚、やっぱ美味いです。国産豚の深い沼にハマりそうな僕がいるのでした。
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