本日まさかの記事3投目。サボり癖のある僕にこんな日が来るとは。いや、書けるときに書くのだ!今日は就活関係の話を一つ。テーマは、内定辞退強要。
僕が就活をしていた2010年頃、リーマンショックにより採用枠は相当に絞られ、連日氷河期であるとニュースになっており、留年もしていた僕はどんなブラックでもいいから内定が欲しかった。なので手当たり次第に弾を撃ちまくり、何とか某人材派遣会社に内定をもらいました。
ところがこの内定をもらった会社、怪しい点ばかり。
内定が出たのが早すぎる
なんと、2月頭!!倫理憲章ガン無視です。今でこそ就活の時期を遅らせるような施策が取られていますが、当時でも2月は早すぎる。青田刈りもいいところ。
選考フローが不透明
人によって全く選考の進捗状況が違うらしく、電話かかってきて次の日に面接とか普通にありました。
完全トップダウン経営
会社に訪問するだけで分かりました。完全に王様みたいなおっさんが一人。もちろん採用の権限を持っているのはそのおっさん。キメラアントの王も真っ青の威張りっぷりでした。役職は相談役とかいったか。
面接で他社批判
おっさん、同業他社を面接時に痛烈に批判していました。いや、その他社のこと、事業も名前も知らないから、、とは言えませんでした。
面接の感想をメールで送らせる
意図がよくわからん。
特別扱い
「あなただけ特別ですよ」と言ってOB訪問させてもらいました。内定後に会社に呼ばれて金券もらったときはさすがに引きました。
これだけの材料がそろってちょっとヤバイな・・とは思ったのですが、僕はとにかく一社!とにかく一社!と内定を熱望していたため、疑念を押し殺して面接を受けていました。
そして2月頭に内定。内定承諾書は4月中旬までに送れということでした。
もちろん僕はこの会社に行きたくなかったので就活継続中。内定承諾書はひとまず提出せずにいました。だがこれがいけなかった。
そして時は経ち、4月上旬。ある一本の電話。相談役からでした。
相「君、最近どうしてるの」
僕「ちょっとまだ他社の選考もあって熟考してます」
相「君ィ~他と迷ってるくらいなら辞退したほうがいいんじゃないか?」
僕「!!」
相「君は面接でウチで働きたいと言ったじゃないか。なんで他社など受けてる」
僕「ええとそれは…」
相「そんな優柔不断なやつは仕事なんかできないと思うがね~」
僕「申し訳ありません!すぐに内定承諾書を送らせていただきます!」
相「いや~、難しいと思うね。そんなんだから留年するんだよ」
僕「………あのっ」
相「いや~、難しいね~。君自分のことよく考えた方がいいんじゃないの?人として」
僕「」
相「よく考えとけよブチッツーツーツー」
まずかった。答弁が実にまずかった。少なくとも内定承諾書は即送るべきだったと思いましたが後の祭り。他に内定もなかったし保険もなくなるヤバイ。僕はすぐさま内定承諾書を提出しました。
壮大なる反省文の提出
その後また電話が来て…
相「じゃあとりあえず反省の色を書面にて提出しろよ」
僕「」
そして僕はA3四枚に及ぶ壮大な反省文を徹夜で作成、提出。少しでも誠意を示すために手書きで書きました。もちろん郵便局に行って速達で提出しました。今思うと僕も情けないな。
その後また電話…
相「君の言いたいことはよくわかったよ。ただ今度の内定者懇親会は欠席してくれないか。君が来ると問題が大きくなるからねブチッツーツーツー」
かくして僕は事実上の内定取り消しをくらい、他社の選考に全力を注ぐことに。
その後なんとか志望する会社から内定をいただけたからよかったものの、そのままあの会社に入社したとしてもすぐに辞めさせられたのは目に見えています。
他社内定後、辞退の旨を伝える電話をしたところ、実にあっさりしたもので人事担当者が「じゃあ手続きしときますね~」てなもんです。
自分の感覚を信じましょう
恐るべしは内定が出た後僕自身が、「別にこの会社でもよくね?拾ってくれたんだし」とか思ってしまうことです。 就活生は選考側に比べて圧倒的に弱者ですので、時に誤った判断をしてしまいがちだと思うのです。
もちろん、その会社は実際に働いてみるとそんなに悪い会社ではなかったかもしれません。 ただ、僕には合ってなさそうだった。そんな感覚だけはしっかりとありました。
その会社の顛末
ちなみにその会社ですが、相談役と社長が金と人事にまつわるトラブルで訴訟問題に発展したそうです。そんなに小さな会社ではなかったですが、完全トップダウンだと色々トラブルの種が生じやすいのかな。
まとめ
就活生の皆さん、僕みたいにならないでと思いつつこの記事をしたためました。僕は当時、内定承諾書を出してしまえばもう辞退はできないもの、という考えがあったのですが、実際はそんなことはなく、労基法的に入社するまでなら普通に辞退できます。
就活の時は、自分を見つめ直しながら色んな会社を選んでいくという特殊期間なだけに迷走しがちですが、明らかにヤバいと思ったらキープだけにした方が無難です。就活生にとって、そのくらいのしたたかさは許されるんじゃないかな。
という、ほろ苦い僕の体験談でした。