キジ猫世間噺大系

一人暮らしで猫を飼った男の末路

北東北みちのく旅行記3日目 Part1 十和田湖〜奥入瀬渓流

みちのく紀行3日目前編。2日目の記事は下記です。

 

念願の青森県初上陸!

花巻から車ぶっ飛ばして、ついに来てしまいました青森。死ぬまで行かないと思っていた青森に私は来たのです。これはすごいことですよ。りんごとイタコと八甲田山。これが私のイメージする青森県の全て。今回の旅でこのラインナップに「酒」がエントリーされることになろうとはこの時は知る由もなかった。

 

十和田バラ焼き

十和田湖にやってきたらば、まずは腹ごなしとばかりにその辺の定食屋へ。なぜか全く腹が減ってなかったけども、とりあえず名物の十和田バラ焼きを注文する。下記の写真の通り一人ひとりに鉄板があてがわれて、デカイ肉とタマネギをタレで焼いただけの豪快な料理に舌鼓を打つ。思った通りの味だった。

なお、隣りに座った私の母親はここまで来てなぜか味噌ラーメンを注文。これまた不可解なのですが味噌ラーメンにきりたんぽが入っており、それが嫌らしく、見たことないくらい渋い顔してました。

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ちなみにこの東京のスーパーでも売ってる「スタミナ源のタレ」を使えばわざわざ十和田までいかずともバラ焼きが簡単に作れます。この前家でやったのでこれはマジです。

湖畔のシャレオツスポットでアポーパイ

見てください、これ。まさに湖畔にありそうな佇まいの小屋です。ここで名物のアップルパイを今から食べるのです。

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リンゴがしこたま入ったアップルパイ。こんなスポットが都内にあったらインスタ映えしすぎて大変なことになりそう。空いてるスポットでこんな贅沢ができるのは旅行ならではの特権。「俺、今贅沢してるんじゃね?」と思うとテンション上がってきました。

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十和田湖ボートクルーズ

見てください、これが海抜400m、世界最大の二重カルデラ湖であるところの十和田湖です!20万年前の火山活動でできたこの湖の水深はなんと327m。327mって深海ですよね。ちなみにこの湖は水温が上がらないからバクテリアもおらず、木や葉っぱが腐らないらしい。魚も人間が流した数種類しか生息しておらず、まさに死の海じゃないですか。

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「グリランド」というツアー会社で軍用ゴムボートに乗りいざ十和田湖周遊へ。このツアー、5千円もしたんだけどその分のエンターテイメントは期待していいんだろうな?結構スピードは出ています。グ・グ・グリランド~という音楽がどこからか聞こえてきそうです。節子それグリランドちゃう、ドリランドや。

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水が澄んでる・・

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ここは色が何層にも重なって見えるレアスポットだそうな。こんな感じで湖内のスポットを巡回していきます。ちなみにガイドさん曰く、このツアー会社の社長はどっかの山の上から湖を見張っており、ガイドが少しでも変なことすると後で怒られるんだそうな。「どっかで見てるんですよねーあのハゲ親父が」とか言っててウケた。 

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 これは、心のキレイな人にだけ動物の姿に見えるという岩。何に見えます?

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 青森と言えば恐山ですが、この大木はなんと恐山と双璧をなす神秘スポット。昔からここに礼拝に来る人が後を絶たないとか。次に我々はとんでもないものを目にすることになる。

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東日本大震災の時に渇水が起こり、突如姿を現したのがこれ。なんだと思います?答えはキリスト像。何だよこじつけじゃねーかと思うなかれ。このキリスト像の目線の先にはなぜか青森県に存在している「キリストの墓」があるのです。そう、この日本の田舎のど辺鄙な地に、なぜかキリストの墓があるのです。ほんとですってガイドさんが言ってましたもん。ど辺鄙って言ってたのもガイドさんですもの。

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おわりに

ボートツアー結構おもしろかったけど5千円はちょっと高い印象。でもまあせっかく来たし良かったかな。ガイドさんは、将来また十和田湖に噴火が起きてその時にボート毎飛ばされるだろうから、新聞なりyoutubeなりで「あ、あの時のオッサンだ」と皆に気づいてもらって死ぬのが本望だそうです。

 

あ、奥入瀬のこと書くの忘れてました。

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ただの川でした。

夜の川越祭りに行ってきた。圧巻の曳っかわせと電球ソーダ あとシャーピン

秋は祭りの季節。今年は川越祭りが10/14-15の日程で開催されていて、カメラ片手に初めて見物してきた。まず世の諸君、とりわけ粋な男達は今日必ず川越祭りに行くべき。血湧き肉踊る興奮が今川越に、ある。2017年の川越祭り、屋台トレンドと一緒にレビューします。

 

川越祭りとは

埼玉県は川越市で毎年10月に開催されている大きな祭りで、その起源は369年前に遡る。当時の川越藩主であった松平信綱が氷川神社へ神輿や祭礼用具を寄進して祭礼を推奨したとのこと。祭りは年々規模を拡大して、特徴的な山車や囃子が名物となって現代ではユネスコ無形文化遺産にまで登録されています。松平信綱なんて全然知らないけど、稀代のお祭り男が始めた騒ぎが369年後の現代に至るまで綿々と続いていて、何とも感慨深い気持ちになるのです。

 

特徴的な山車

川越祭りの特徴はなんと言ってもこの豪華な山車。今年は21種もの山車が出ていたようで、各山車のてっぺんには歴史上の偉人や能のキャラ人形が立っていて、蔵造りの川越の町並みをお囃子を奏でながら練り歩きます。写真は徳川家光。他にも家康や弁慶、日本武尊、大田道灌など多岐に渡ります。山車の趣きもそれぞれ違っていて、違いを見比べるのが楽しい。ちなみに山車は8メートルくらいあって、もちろん電線に引っかかるため偉人の人形は移動中は引っ込んでたりします。

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曳っかわせの迫力は圧巻

それで、夜には特徴的な曳っかわせがあります。曳っかわせとは、街中で山車同士がかち合った時、山車と山車を向かい合わせて囃子合戦を行うこと。これが川越祭りのハイライト。なかなかに熱くて、バッチリ写真撮ってきました!

 

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このように山車が市街をうろうろしています。

 

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 通りの向こうから菅原道真がやってきた。電線回避のためか、道真公はどこかに格納されているみたい。代わりにおかめが戦闘員として闘うようです。

 

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迎え打つ家光公。まさに血気盛んの様相。この人が家光というわけではないが。

 

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両者が向かい合ってお囃子合戦!まさに一触触発で、相手の囃子につられてしまった方が道を譲らなければならない、なんてことはなく、これ実は喧嘩じゃなくて勝ち負けもないみたいですね。周りの人も喧嘩だと思って見てましたが、どちらが道を譲るか事前に決まってるみたい。そうだとしてもスゴい迫力。

 

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ひょっとこもアヘ顔ダブルピースで盛り上げますが女の子は泣いています。それは映画「IT」のピエロのようでもあり。 

 

屋台トレンドは電球ソーダとシャーピン!

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 屋台トレンドの毎年の移り変わりを見るのが好きなんですが、今年はこの電球ソーダをよく見る。夏の花火大会でもみんな持ってたな。ピカピカ光るタイプもあったりしてとてもキレイ。そりゃあインスタ映えもするじゃろうて。妙案も閃きまくるじゃろうて。

 

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次に、屋台でやたらと行列を作っていたのがこのシャーピン。筒子の新種というわけではなく、漢字で書くと餡餅。中国のB級グルメ感がひしひしと伝わってくる。 

 

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 こんな感じで餅みたいなガワの中に餃子の餡みたいなものをくるんで鉄板で焼く。これ本当に行列がすごい。何なら僕初めて見たんだけど、えっ、みんなシャーピンって知ってたの??

 

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あんまりステマされるもんだから並んで買っちゃいましたよ。食べてみると、味は餃子、食感は餅に近かった。さながらデカめの皮の厚い餃子でした。味はうまいけど、餡がまんべんなく行き届いてなかったのが残念。ただ皮食ってるだけのところが多かった。じいちゃんが死ぬ間際にクリームパン食べたいと言ったから食べさせてあげたら、クリームに届く前に亡くなったという2chコピペを思い出した。

 

その他、祭りを彩る屋台たち

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おなじみスーパーボール。ちっちゃいのをたくさん取るか、大物を狙うかで性格が分かれる。

 

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川越祭りのたこ焼きは、タコがデカい。タコがデカいのは正義。

 

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THE・祭りであるところのキツネのお面。九州では見なかったけど関東では普通なのですか?個人的にこのショット一番気に入ってます。

 

おわりに

実は、この川越祭りの写真でミラーレスデビューしました。今まで写真はスマホで撮ってましたが、いいカメラ持っていくと楽しさが1.5倍増しになりますね。川越祭り、なかなか粋に楽しめました。

人生を変える昭和西川ムアツ布団 その選び方と使ってみた感想

皆さんはどんな布団で寝ていますか?
私の布団はそれはもうひどいもので、くそボロいせんべい布団の万年床、なんなら干すこともないのでカバーを外すとそこに人型の汗染みができる始末。その汗染みを見つけた時はどこの特殊清掃の現場ですか?みたいな感じで怖くなったけど、そっと布団を裏返しただけでしたからね。

そんで、もちろんそんな布団で安眠など期待できるはずもなく、毎朝バッキバキに身体が痛いという。そんな調子だからもちろん仕事中は激眠くて、毎日エスタロンモカをフリスクばりに食う日々を送っていて、そういえば学生の頃の寮でエスタロンモカ一気食いしてハイになって普段おとなしいくせにハードゲイの物まねしてたAさんはどうしたろうか。Aさんに幸多かれ。
人は人生の三分の一は眠っているとい言うが、私は完全にその三分の一を無駄にしていたと言えましょう。

しかしそれも先月までの話。
今月からは昭和西川のムアツ布団がうちにやってきて、今では寝るのが本当に楽しみ。今日はムアツ布団の複雑な選び方と使用感をレビューします。

 

ムアツ布団とは

まず、ムアツ布団ってなんぞ?という方も多いと思われますので、簡単に概要を記載します。

安定した寝姿勢を保つことができるムアツ布団は、1971年に宇宙ロケットの突端のタマゴ型の形状をヒントに開発されました。従来の敷きふとんのように体に「面」で触れず、凹凸形状のタマゴ型の「点で支える」のが最大の特長で、身体を点で支えることによって体圧を分散し、雲の上の寝心地を実現します。既に販売から45年以上が経過していますが、改良を重ね類型販売台数は400万台を突破しており、全国の医療機関で使われています。最近ではマツコ・デラックスをイメージキャラクターとしてCMしてますね。ムアツは寝心地を極限まで追求した夢のようなマットレスなのです!


 立ちはだかるムアツブランド多すぎ問題

ちなみにこのような高機能マットレスのさきがけは、やはり老舗西川だろうということで、ちょっと気になりはじめて西川の店舗に足を運ぼうとしたのですが、西川が分社化されまくっていてどこに行けばいいのか皆目分からないという問題が勃発。
なんと西川と名のつく布団会社は全部で6社あり、それぞれにおいて扱っている商品が異なるという、消費者にとってはなんとも不明瞭極まる事態となっているのだった。
なお高機能マットレスを扱っているのは東京西川(air)と昭和西川(ムアツ)のようで、とりあえずこの2社を押えておけばよさそうです。

 

そんで、最初に東京西川はairを試しに店舗に向かったのだけど、airは広告塔に大谷翔平を起用しており、もっぱらアスリート向けのハイエンドブランドで価格感もかなり高めの印象でして、スポーツなぞ一切縁の無い私のようなインドアクソ野郎にしてみればちょっと違うかな、と。


一方、昭和西川のムアツはマツコデラックスが広告塔になっていて「結構いいベッド使ってるんだけど、これに寝ちゃうと何だったんだろうって思ったbyムアツコ」と宣伝しており、むんずとばかりに私の心をわしづかみにしたのでした。欲を言えば西川布団だけに西川女史にCMに出てもらって「あらいいですねの波が押し寄せてきた」などとのたまった上ナレーションはヘイポーみたいな、これウケるかなと思ったけど全然おもんないわ。

 

さらに立ちはだかる種類分かりにくすぎ問題

で、さぁムアツ試してみるかと昭和西川の店舗に足を運んだところ、新たな問題が勃発。ムアツの種類が複雑すぎてわけが分からないのだ。まず、マットレスのタイプとして、畳やフローリングに直接敷いて使う敷き布団タイプと、ベッドの上に敷くマットレスパッドタイプの2種類があります。ここまではいい。
これから新旧2層3層入り乱れるキン肉マンマッスルタッグマッチばりの混戦状態となるのだから大変。それはムアツのHPを見てもよく分からないレベルで完全に混乱状態だったのですが、店舗に置いてあるチラシでようやく全貌を掴むことができました。
私の超高校級の頭脳を用いて敷布団タイプの種類と価格を要約すると以下の通り。

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通常のムアツに加えて「SleepSpa」なるハイエンドシリーズの2本が主流となっていて、その中で固さやサイズ、特徴に応じて選ぶことになります。2フォームは2層、3フォームは3層になっていますが効果がよく分からないため、それぞれ寝てみて寝心地の違いを感じるのがよいです。ちなみに固い程値段が高く、この表でいくと左下から右上に行くほど銭コロがかかるという仕組みです。価格帯は38,000円~120,000円で以下の通り。固くなるほど、大きくなるほど高いといった塩梅です。
ニュートンはなんか圧力の単位らしく「あれ?地面がリンゴを引っ張ってるんじゃね?」と思ってしまった結果布団の固さを表す単位にまでなるとはすごい話です。

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で、やっぱ初心者は90NTか100NTかな、みたいな感じで寝てみたんですけどこれがまた気持ちいいんですわ。点で支える形になるから体圧が分散されててまさに雲の上の寝心地。この瞬間からもう普通の布団では眠れない、あの感動を知ってしまうともう絶対に特殊清掃布団には戻れない。完全に、はいカイジ君お買い上げ状態。抗えないです。

最終的に私が選んだのは値段と寝心地の兼ね合いで、「ムアツ2フォーム100NTシングル」55,000円也。た、高けぇ・・ ちなみに下記のタイプです。本当はSleepSpaのハイバウンドが至高だったのですが、80,000円もするため敢え無く断念しました。

さあ開封の儀です

でっかいダンボールが届きました。嫁分もあるのでムアツ2セットです。遠くからにゃんが見守っています。 

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ダンボールの中。今回はグレーと紫にしてみました。入れ物が結構かっこいいです。結構軽い。

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さあこれがムアツです!三つ折タイプですがタマゴ型のボコボコが確認できます。紫は結構ドぎつい色をしています。

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チャックを開けるとボコボコが登場。ここに一個ずつ卵を並べたい衝動に駆られる。

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おいおい俺が寝る前に乗ってるんじゃないよ・・・

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ニトリでカバーを買ってきました。これで紫のドぎつさを隠せます。

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きいちゃんはムアツよりダンボールの方がお好みのようで。

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と思ったら誰よりも早くムアツでくつろいでる。一体この身体のどこの体圧を分散させる必要があるのか・・・

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使ってみて感じたメリット

で、しばらく寝てみたんですがそこで感じたメリットは以下の通りです。

 

・寝起きの身体が軽い

ふわふわな寝心地なので横になった時から身体が軽く感じるのですが、それは寝起きでも継続されます。せんべい布団では重かった身体がかなり軽くなっていて、試しに一度せんべい布団に戻してみたらその違いが如実に感じられました。

 

・寝返りが打ちやすい

身体が沈みすぎることがなく、いい感じで寝姿勢が支えられるためかなり快適に寝返りが打てます。ゴロゴロしまくりたい衝動に駆られます。また、せんべい布団で感じた自分の体重で寝苦しいということがなくなりました。

 

・寝るときのポジション探しが不要

寝るときにいい感じのポジショニングができずにいつまでもゴソゴソする時はありませんか?気づいたらそれがなくなってました。仰向けでも横向きでもいい塩梅で身体が支えられるため、寝転がった瞬間からポコポコを触っているだけでもう睡眠導入が始まります。

 

・腰痛が軽減された

私は腰痛がないのでよく分かりませんでしたが、腰痛持ちの嫁はかなり改善されたようです。

 

・手入れが楽

これ、個人的にはかなり大事だと思うんですが、通気性がいいので朝室内に立てかけておくだけで大丈夫のようです。逆に外の直射日光にはあまり当てない方がいいとか。また、ウレタンなのでホコリが出ません。かなり高ポイントです。ハウスダストの心配もありません。

 

デメリットは?

・値段

これに尽きるでしょう。でもよく考えるとムアツは7年くらい耐久性があるらしく、それって長いの?と思ったけども普通の綿の布団は3年くらいしか持たないんですってね。私、綿の布団7年くらい使ってましたけども。それを考えると初期投資が高いだけでトータルではそれほど高コストではないかもしれません。

実質デメリットは値段だけなのでは?いやほんと。

 

 おわりに

人生が変わるなどとタイトルで大きく出ましたが、実際体調にダイレクトに効果があるので確かに値段は張りますが、オススメです。これからは睡眠運動瞑想野菜じゃなくて、ムアツ運動瞑想野菜にしましょうよ。ム運瞑菜、ム運瞑菜、喝!

【微ネタバレ有】アウトレイジ最終章の感想 ナメてなんかいねーよバカヤローってなんか矛盾してない?

10/7(土)記念すべき封切り日。アウトレイジ最終章もちろん観にいってきましたコノヤロー!!僕がどれだけこの日を楽しみにしていたか。もちろん家で1&2を観て予習した上で臨んだのですが、最終章はもう2時間引き込まれっぱなしで、頭の整理が追いつかない中どんどんエスカレートしていくバイオレンスにもう本当大変だったんだから。ほんと迷惑もハローワークもないんだから。最終章で監督は我々の期待を裏切らない大仕事をやってくれましたよ・・

観る前に・・

この映画、絶対1と2を観ていく必要があります。その上で完結する最終章ですので、観てない場合はまじで登場人物の関係性が分かりません。過去誰が誰を殺して、今の力関係はこうで・・みたいに頭の中が整理できていて初めて100%楽しめます。6時間の映画を観るつもりで是非1&2⇒最終章までをぶっ通しで観てこそカタルシスが味わえるのです。

あらすじ

関東【山王会】vs関西【花菱会】の巨大抗争後、大友(ビートたけし)は韓国に渡り、日韓を牛耳るフィクサー張会長(金田時男)の下にいた。そんな折、取引のため韓国出張中の【花菱会】幹部・花田(ピエール瀧)がトラブルを起こし、張会長の手下を殺してしまう。これをきっかけに、国際的フィクサー【張グループ】vs巨大暴力団組織【花菱会】が一触即発の状態に。激怒した大友は、全ての因縁に決着をつけるべく日本に戻ってくる。時を同じくして、その【花菱会】では内紛が勃発していた・・・・

 ※公式HPより

ビヨンドの最後で大友は張会長の食客になり、韓国のリゾート地は済州島に渡りピンク産業のトラブルシューターをやっていました。 

顔面世界遺産 役者達に注目すべし!

今回も、アウトレイジシリーズのお約束通り些細なトラブルが火種になり、気づいた時は大炎上という面白展開です。その火種を作るのがピエール瀧扮する花田。ピエール瀧は映画【凶悪】に極道役で出ていたのを見て驚愕したのですが、チンピラと幹部の間くらいの役がドンピシャでハマりますね。今回のキャラも中間管理職的ポジションですが、またキャラがいいんですわ。強面の反面小心者で、【凶悪】の時よりは可愛げがあります。いい趣味もしてる。

塩見三省さん・・ですよね?

そしてビヨンドに出ていた花菱会の若頭補佐の中田。塩見三省がやっていて、ビヨンドではそれはもうスゴい迫力でした。その姿はまさに本物の極道で、いまだにyoutubeで西田敏行と一緒に出てくるシーンをよく見てますから。今回も期待してたんですが、えっ、塩見三省だよね・・?というくらい容貌が様変わりしていました。ビヨンドが5年前なので役者皆少し老けているのですが、塩見さんはかなり変わってた。体調も悪かったみたいですね。図らずも5年の歳月の長さを感じてしまったのでした。でも相変わらずいい役でした。前作はただただ強面の印象でしたが、花菱会の中から見ると結構マヌケで笑えます。

張会長が素人だったとは・・金田時男さん 

 戦後の上野の闇市を十代で仕切った伝説の男 張会長。この人もう雰囲気がカタギじゃない。大物フィクサー感が半端じゃない。ビヨンドの最後にも出てきたけどどんな役者だろうと調べてみましたが、なんと役者ではないとのこと。これは驚くべきことですよ。あの大物感、原田泰造もそりゃあ引金引けませんよってなもんでほんとよく見つけてきたなーこんな人。実在のフィクサー児玉誉士夫もこんな雰囲気だったのかな。ちなみに18歳で闇市仕切ってたとして戦後72年だから今90歳?って役柄に無理があるんじゃなく、10歳くらいで闇市仕切ってたんですよきっと。

なんといっても西田敏行! 

そんで本作の主役は西田敏行といってもいいでしょう!前作ではちょっと出番が少なかったので相当期待しましたよ。あの関西弁をエンドレスで聴きたいな、と。アドリブとしか思えないセリフ回しがいちいち面白い。花菱会の若頭西野として絶体絶命の窮地に陥るんだが…大友を圧倒する存在感で、まじで主役なんじゃ?と思わせるほどにアツかった。

今回も死に方にはリキ入ってる 

前作での伝説のセリフ「野球しよっか」。大友が裏切り者のインテリヤクザ石原に発した戦慄の一言で、その後石原は有名なピッチングマシーン死という大変な事態になるんですが、今回もそんな戦慄の一言が出てきます。
「今日はキャンプ楽しんでもらおうと思って」
このシーン、彼氏と観にきたと思われるの女性が映画館からダッシュで抜け出しましたからね。中央通路通って駆け抜けて行きましたからね。シーンとしてはほとんどギャグでしたが。
「花火打ち上げよっか」
このシーンは一緒に行ったサイコパスM田お気に入りの場面で、かなりご満悦のようでした。これもほぼギャグです。恐怖と笑いの親和性は低いと一般的に言いますが、キタノ映画は軽々超えてきますね。さすがです。 

キタノ映画に見るたけし流死生観

 結局今作も人が死にまくるわけですけど、ラストも大友のアニキらしいっちゃらしくて、図らずもホロリときてしまう。ビートたけしはバイク事故の時もオウムとの対談の時にも死生観について話してますが、その潔さはキタノ映画の随所に反映されていてエンタメに振った映画である本作にも受け継がれています。この世に生まれて生きていることは苦痛だし、罰だと思っていてきっとくたばる時が一番楽しいと。サウナから出たときみたいに、マラソンを走破したあとみたいに。と語る監督だからこそ作れる作品なんだろうとしみじみ思うのです。アウトレイジシリーズは完全にエンタメだと思ってましたが、【ソナチネ】に通じる深さを感じました。 

最後に、「ナメてなんかいねーよバカヤロー」ってナメてないと出せないセリフですよね。

【ネタバレ】『三度目の殺人』超要約&感想 これはモヤモヤ感を楽しむ映画です

ここ数年、和製クライムサスペンスものが定期的に観たくなる病を患っている私はTSUTAYAに「愚行録」目当てで行ったのですが、「愚行録」全部借りられてて、それがもうほんとショックで代わりにクリーピーとかいう香川照之サイコパス映像を借りたらばこれがもうクソで。付け焼刃のまぬけなサイコパスなんか出してもしょうがないでしょ、きょうび。

他に一緒に借りたムーンライトだかララランドだかは観ずに返すという暴挙だし、やってらんねー、どっかに脳天ガツンと来るようなもんはねーかと飢えておりましたらば、あの是枝監督の法廷サスペンスが上映されてるとかいうので池袋に観に行ったらばなかなかどうして、すっきりしないけど後からじわる系のよき映画でした。

そんで「三度目の殺人」。是枝監督だからやっぱ期待値は上がるわけですよ。初めて監督の「誰も知らない」を観たときの衝撃はそりゃあすごくて、あぁ、ドキュメンタリー映画ってこんなリアルなんだって思ったし、何なら3日くらいヘコんでたし、この監督すごいなってなりましたよ。そんな是枝監督の話題作だからとりあえず観とかないと和製サスペンスは語れねーなとかなんとか言って観てきた次第です。

たまたま10月1で、1,100円で観れる日なんかに行ったもんだから、もう一番前の席しか空いてなくて。そりゃあもうプラネタリウムかってくらい上見なきゃなんなかったし、画面近すぎてこんな巨人が襲ってきたらひとたまりもねーな、絶対調査兵団はやめとこってくらい福山雅治の顔デカかったし、隣りがバンギャで後ろが映画観ながらしゃべるタイプのオッサンだったりでもう大変でした。

これから普通にネタバレします

映画レビューのセオリー無視して適当にあらすじ書きますけども、内容としては敏腕弁護士である福山雅治が、勤め先の社長を殺しちゃった役所広司の弁護をするんだけども、その役所がまた再犯なわけです。30年前も殺人事件で逮捕されて服役してたから、もう死刑は免れなさそうなんだけども、なんとか無期懲役に持っていこうとするの、福山が。

そんでこの映画の肝が役所の発言がコロコロ変わるところなんですけども、最初は金目当てでやりました、て言ってたんだけど急に被害者である社長の嫁の斉藤由貴に殺害を依頼されたとか証言を変えて、最後は容疑を否認するようになるんです。これには福山もブチ切れて、本当のことを教えてくれよ!って怒鳴りますよそりゃあってなもんで、要は何でこんなに証言を変えるんだよというところがこの映画の推理要素なのです。

ちなみに容疑者である役所はかなり独特なキャラで、そんなに悪人悪人してないんですよ。でも時折怖い、みたいな。あまつさえ人の心を読む系の超能力持ち。なんというかその役の深み的なところが役所広司にしか出せないもので、すごいものを見てる感はかなり味わえます。これがほんとのお役所仕事つってやかましわ。

証言を変えた理由

で、役所が証言を変えた理由がですね、これがまた泣けるんですけど被害者の娘である広瀬すずを助けるためなんですよね(これも諸説ありますが)。広瀬は被害者である父親のことを、まあ、なんだ、あれがあれで、心の底で憎んでたんですね。そんなことから役所は広瀬のよき理解者で、広瀬の希望を叶える形で犯行に及んだ、というのが広瀬が福山に語った話なんだけど、それを法廷で広瀬が証言したら父親から受けた辛い仕打ちが明らかになってしまう。それを回避するために役所がとる行動が、容疑の否認。役所がやってないという以上、広瀬は法廷で証言できなくなりますからね。

役所が容疑を否認した結果、今まで争点に上がってなかった犯人性の有無を含めて裁判は継続になるんですけど、訴訟経済の観点から裁判長が皆に示し合わせてちゃんちゃんで死刑確定。それは役所の望むところでもありました。

結局誰が殺ったの?

結局犯人が誰かだったかは作中明らかになりません。判決通りに金目当てで役所が殺したのかもしれないし、広瀬すずの意向を忖度して殺したのかもしれないし、はたまた広瀬すずの犯行を被る形で自供してるのかもしれないし、2人で殺して役所だけが被った形かもしれないし、真相は闇の中。いずれにしても、掴みどころのない犯人に翻弄されたまま福山と一緒にもやもやしたままエンドロールを迎えます。

三度目の殺人が意味するところとは、恐らく役所が自分自身を殺したことか、福山が真実を掴めずに役所を死に追いやってしまったことを指してるんだと思います。結局法廷とは本当のことが明らかになる場ではなく、システマチックにひとまずの結論を出す場でしかないのでしょう。

これは作中で出てくるテーマなんですが、人は、意志とは関係なく生まれたり死んだりする不条理な世界で生きている。罪を犯した自分を自分自身で裁くことこそが役所的な不条理へのけじめのつけ方だったのではないでしょうか。

とそれっぽく言ってみる。

おわりに

この映画、是非複数人で観にいってください。モヤモヤだからこそ人によって解釈が異なるはずなので終わった後スタバなんかでフラペチーノ片手に自論を展開するのもまたオツなものでしょうし、僕みたいに一人でソッコー解説見るのも味気ないもんでしたよ。

あ、最後に、この映画の斉藤由貴がかなりスゴい。私生活で色々あった彼女にしか出せない演技が出せてるかも・・!必見です。