今日の金曜ロードショーは高畑監督「かぐや姫の物語」。公開当時、男子寮の後輩と西新井アリオに観に行ったことを思い出した。
僕のこの映画の感想は2点のみに集約されている。というかその2点しか覚えていないのだが、やたらと強烈なイメージとしてラプソディしている。
一緒に行った後輩は岩●という奴だったのだが、エヴァが好きすぎるあまり「イワンゲリオンと呼んでください」と周囲に宣っていたが、実際はマルチ商法に引っかかったことから「マルチに多方面で活躍する岩●さん」もしくは「マルチクソ野郎」と呼ばれていた。サードインパクトがどーのこーの喋らせるとマジでウザかった。
その岩●となんの因果かかぐや姫観に行ったんですけど、まぁ作中屈指のキモいキャラいるじゃないですか。あ、帝ね。やたらと顎が長くて「私にこうされて喜ばない女はいなかった(ダキシメー」とやってくる、そいつがね、岩●にクリソツだったんですよ。岩●はエヴァオタで、なおかつ初号機くらい顎が長かった。
映画が終わった瞬間僕は彼に言いました。「出演お疲れ様でした」彼はこう言いました。「帝が出てきた瞬間いろんな意味でゾワっとしました」彼は自分のことが客観視できていて大したもんだと思った。店員さんに言われるがまま時代遅れのダブルのスーツを定価で買って七五三になった僕とは違うな、と思った。シャクレには2種類いると教えてくれたのも彼だった。
2点目の感想は何と言っても天人の音楽ですね。天人の音楽は発明なので、この映画を語る時に言及しない人は総じてニワカとみなしましょうね。
容赦なく天人が襲来してくるんだけど、マジでみんなサイコパスみたいで、圧倒的な軍事力を持って姫をかっさらいにきてみんな絶望に打ち震えるんだけどさ、反面天人達が奏でる音楽がノーテンキなの。もうブルっちゃって。シーンと音楽のギャップがありすぎて耳キーンなった。不協和音に恐怖すら覚えた。かぐや姫見る人は天人の音楽に注目してください。
久石譲に感情がない曲を作ってくれとオーダーしたらこうなったとか。もうジブリの人含めみんなサイコパスとしか…
姫が犯した罪と罰。それはシャクレ帝と天人の音楽のことなんでしょうね。本当の解釈は知らない。酔ってる訳ではありません。今日のところはまあそんなところです。