キジ猫世間噺大系

一人暮らしで猫を飼った男の末路

シュタインズゲートをまだ観てない人をシュタインズゲートを観る世界線へ誘導するための感想

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先日、盟友Y氏と話していたところ「シュタインズゲート」というアニメが面白いという話になった。僕は普段アニメなど全く観ないのだが、Y氏のプレゼンの熱量は目を見張るものがあった。結果、僕もシュタゲを観る世界線へ誘導されてもはや戻れなくなった。なので今日だけは、今日だけはこれを紹介させてほしい。ネタバレしないように気をつけますんで。外堀から埋めていきますんで。

シュタインズゲート概要

秋葉原を拠点とする総勢3人の小さな発明サークル「未来ガジェット研究所」のリーダーである大学生、岡部倫太郎は、いまだ厨二病から抜け出せないまま、研究所のメンバー(ラボメン)である橋田至や幼馴染でもある椎名まゆりと共に、「いずれ悪の機関と戦うため」と称して日々ヘンテコな発明を繰り返していた。

物語の序盤はやや難解な内容となっており、また中盤では重い展開になるものの、ストーリー中には非常に多くの伏線が張り巡らされており、終盤では物語の結末に向けて一気に収束していくという構成を取っている。その内容を評して「エンディングまで到達した後で、記憶を消してもう一回プレイしたい」作品であると形容されることもある。

出典
STEINS;GATE - Wikipedia

どうやら「時をかける少女」「バックトゥザフューチャー」みたいなタイムリープもので元はPCゲーム。ふいに作ってしまったタイムマシンで過去改変する話のようだ。「記憶を消してもう一回プレイしたい」って相当だ。

初めはどうしても観る気が起こらなかった

このアニメ、Y氏も初めは乗り気じゃなかったらしく、3人の人に勧められてようやく観始めたということだった。「騙されたと思ってお願いだから観てみて!」というマルチまがいの口上に乗せられ、ある日魔が差してアマゾンプライムビデオで観てしまったとのことだ。アニメに造詣がない人間に長時間のアニメ試聴を強いることは非常に難しい。まずはこの絵柄を見てほしい。女性キャラ多めのこの絵柄にとっつきにくさを感じるだろう。猫耳メイドやオタク風の奴までいてディープなアキバ文化を匂わせる。初見殺しと言ってもいい。あまつさえシュタゲは序盤がクソつまらないとのことだった。「苦行だと思って序盤だけ耐えてくれ」と散々言われても食指が動かなかった。

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あらゆるランキングで1位のアニメらしい

ただ、Y氏の次の言葉が結構なキラーワードとなった。

「ありとあらゆるアニメランキングにランクされた作品毎に点数をつけるとシュタゲが1位になります」

大いに主観が混じる個人のアニメランキングブログにおいて、一切の主観を排して作品毎に機械的に点数をつけていった時に、1位になるのはシュタゲだということらしい。この画期的な集計方法は下記ブログで行われていた。

1.「アニメおすすめランキング」と書いてある記事を片っ端から集める。

2.そのサイトに載っている作品名と順位を片っ端から集める。

3.ランクインしていたアニメに得点を与えていく。

4.1~3をただひたすら繰り返す。

5.得点順に並び替える。

つまり、世の中的に最も面白いとされる神アニメということだ。ここでようやく興味が出てきて、アマプラで1話を再生するに至った。ここまでが第一のハードルである。

くっそつまらない序盤

第二のハードルは1話を観始めてすぐにやってきた。主人公の男キャラがあまりにもウザすぎるのだ。マッドサイエンティスト”鳳凰院凶真”を自称する厨二病設定の主人公の言動がサムすぎるし、2010年時点の2ch用語が飛び交うコアなギャグ。やる夫の「~だお」が語尾の奴までいる始末。舞台がガッツリ秋葉原だし、萌えを狙ったようなキャラが「トゥットゥルー」つってキツいったらなかった。

特筆すべきは話が意味不明すぎるのだ。突如何かがフラッシュバックする主人公。タイムリープものらしく、伏線であることは分かるのだが訳が分からないまま進む話は思ったより辛い。Y氏からラインが入る。「まだ辛いと思いますががんばって続けてください。ここが正念場です」これから面白くなるという情報がなければ間違いなく観るのをやめていただろう。

後半の圧倒的な展開と伏線回収

実際に僕は5話くらいまでは10分観ては止め、10分観ては止めを繰り返していた。だが救いはあった。1話がOPとEDを除外すれば20分足らずと非常に短い。この序盤のヤマなしオチなしヒキなしを何とかやり過ごした先、具体的には全24話の内6話くらいから段々引き込まれていき、13話からもう後戻りできなくなる。僕はあれだけちょっと見を繰り返していたのだが、6話→24話はほぼ一日で一気に観てしまうこととなった。前半と後半でこれだけ印象が変わる作品は他にないだろう。 

これまで平和に淡々と進んでいた日常は中盤に突如勃発する事件により急展開を迎える。作風が急に変わったかのように人は死ぬしトラウマ話が挿入されてくる。序盤が平和だったからこそ、その衝撃たるや。クソつまらないと思われていた序盤にも全く無駄がなかったことに気づいた時、すぐに2周目を観ようと心に決めた。 全ての枝葉が一本に収束されていく最後の2話のカタルシスは涙なしには語れない。最初退屈だからこそイイのだ。

最高にかっこよく見えてくる主人公

あれだけウザかった主人公岡部の厨二病設定にも意味があったことは最後まで観ないと分からない。機関の陰謀がーとかずっと言ってて統失としか思えなかった岡部は実は最高に思慮深い男だと気づく。

岡部がほんの興味本位で始めたことは次第にヤバいことになっていく。ほんの少し過去改変をしてしまったことで取り返しがつかない事態となる怖さ。あまりにもキツい境遇に次第に厨二病どころじゃなくなってくる。その全ての抑圧を乗り越えて復活する鳳凰院凶真は激アツどころではないということだけ言わせてください。厨二設定の口癖「エル・プサイ・コングルゥ」があれほどカッコよく見える時が来るとは思わなかった。 

シュタインズゲートを観る世界線

無事ハマった旨をY氏に伝えたところ、「時間を奪ってしまいすみません」とラインが来たので「シュタインズゲートを観る世界線へ誘導してくださりありがとうございます」と感謝を伝えた。Y氏は「これもシュタインズゲートの選択です」とだけ述べた。

また、タイムリーにもシネマサンシャイン池袋で2013年公開の劇場版「負荷領域のデジャヴ」のリバイバル上映があっており、選ばれし者の知的飲料ドクペ片手に昨日観に行ったのだがこれもかなり良かった。あまりのタイムリーさにアトラクタフィールドの収束を感じずにはいられなかった。 映画館にはかなりお客さんが入っており、オッサン1人か若者2人組が多い印象だった。みんなと語り合いたいと思った。ねんどろいども欲しいと思った。

終わりに

シュタゲ無印を観るデメリットは、完成度があまりにも高すぎるが故に他のアニメがつまらなく思えてしまうことらしい。スピンオフや続編は蛇足にしかならないとか。とは言え、アニメってかなり面白いんだな、と思った。続編の「シュタインズゲートゼロ」はこれから観るので、こちらもまた別で感想書きます。