キジ猫世間噺大系

一人暮らしで猫を飼った男の末路

「世界の果ての通学路」感想。俺も結構危険な通学路だったし

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ケニア、モロッコ、アルゼンチン、インドの子供達が何時間もかけて登校するドキュメンタリー。特に印象に残ったのがケニアの子供たちです。


兄妹で片道15kmの道のりを行くんですが、道中危険な象の群れを避けてサバンナを横切らなければならない場面が出てきます。野生の象ってめちゃくちゃ危険で、確か小説「沈まぬ太陽」の冒頭でも主人公が野生の象にぶっ殺されそうになってたことを思い出しました。時速40kmのちょっとした原付くらいの速さであの巨体が迫ってくるらしいです。


で、そんな危険な象と遭遇して、なんかヤッベ!とか言い出して兄妹がいきなり走って逃げるんですよね。途中妹が貴重な水筒を落としちゃったりして。でも別に象が追いかけてくる描写なんかなくて。これはちょっと冷めましたよね。ヤラセやん。ここで水筒落としてとか指示してるやん。こうなってくると妹がちょっとトロいのとかもあざといやん。逃げ切ったあと兄妹で民族の歌を歌ってそこには兄妹しか居ないはずなのになぜか伴奏が付くのもあざといやん。やっとるやん。


っていうのは置いといて、同時に僕の子供の頃も通学路は危険でいっぱいだったよな、ということを思い出しました。

小学校まで片道30分くらいの道のりだったんですが、まずお墓の前を通る時は親指を隠して息止めなきゃいけなくて、さもないと呪われてしまうので何年も何年もやってました。

また、小動物が死んでたりしても決して可哀想と思ってはならないという掟があって、いつも見て見ぬふりをしてました。可哀想と思ったら優しい人だと思った霊が憑いてくるらしいです。


あと、こんなこともありました。

小三の時に友達と3人で帰ってると頰に傷のあるだいぶアレな感じのおばさんから声をかけられて、曰く、

「私の人生をめちゃくちゃにした男が今度の祭りに現れるから見つけたら退治してくれ。この傷もその男にやられた」

というものでして、

「前金を支払っておく」などと言い出して、1人千円ずつくれたんですよね。

今思うとゴリゴリのトーシツ案件なんですけど、その時は俺ら完全に十字架背負っちまったな、てなってブルってました。翌日担任の先生に相談したら爆笑されて、千円儲かったなとか言われて、犯人探し頑張れよとか言われてホッとしたものでした。


他にも、これも小三の時なんですが一人で帰ってると前を歩いてた女子中学生3人が振り返って「チラチラチーラーシー」とか言いながらスカートひらひらさせてパンツ見せてきたんですよね。今思うとこれはご褒美でしかないんですがそこは当方リアルショタ。ショタどストライク世代なもんですから、心の臓が止まるかと思ってめっちゃくちゃ走って逃げました。


中学生になったらなったで今度はDQNから目をつけられるようになって、カツアゲしてくる輩とよくエンカウントするようになりました。ジャンプしてみろとか言われるんですけどいつも一銭も持ってないので事なきを得てました。


一度、腰の低い中卒のDQNがお金貸してくれとか言ってきて、連絡用の電話番号教えてもらったのでその時なぜか持ってた5千円札を渡してしまいました。家に帰ってから電話してみたら使われてない番号でした。でもそのDQNはワルで有名で何となく知ってたので、翌日先生に相談して連絡取ってもらいました。それからそいつはウチまで謝罪に来ることになって、お母さんが「なんか友達が来とらすよー」て2階にいる僕を呼んだんですが、完全に自分の土俵なんですが、怖すぎて降りていきませんでした。今思うと、その時降りていって胸ぐらの一つも掴んどけばその後の人生違ったかもとか思います。


あと、小学生の時は帰り道によく人の家のガレージでしょんべんしてました。友達がここしょんべんオッケーのところだよと教えてくれたんでずっとその通りにしてました。でもこれは僕が加害者側か。


アフリカじゃなくても通学路は危険がいっぱいなんです。