小六の時に「ひげ剃りジョジョ」ってあだ名の学友がいたんですけどそいつがまぁその名の通り小学生にしてめっちゃ青々としたひげ剃り跡が目立つ奴で、ジョジョが大好きでした。最初にジョジョ読み始める時ってハードルを一つ超えなきゃならないと思うんです。普通の人は絵が受け付けないとか言うんですけど、僕の場合はひげ剃りジョジョの影響で敬遠してました。ジョジョ読んでるというだけでスクールカーストの底辺に位置付けられるリスクを考えると、こりゃ読めないなって。当時アイズとかもみんな読んでないことになってましたし、サンデー買ってるやつは異端扱いでした。
やがて時は経ち大学生になって寮に入ったら今度は「えっ!?ジョジョ読んでないの?」「パパウパウパウ知らないの?」「メメタァ」とか言われてさもジョジョが必修科目みたいな扱いを受けててカルチャーショックを受けて一部だけ読んだんですけどこれがクソつまらなくて。コラ元だけ押さえてフェードアウトと相成ったわけです。
社会人になってからもジョジョ好きの同期が四部の文庫版セット貸してくれたんですけど、一部のつまらなさが頭を掠めて読まずに返したりしました。
さらに月日が経ち時はコロナ禍、暇を持て余した僕はかつて挫折したジョジョになんとなく再挑戦したくなって一気に五部まで読んだんですけどジョジョの面白さにようやく気づいたわけです。以下、ちょい感想です、
一部「ファントムブラッド」
記念すべきジョースター家とDIOの因縁の始まりで正直クソつまらないけど避けては通れない踏み絵的存在。絵が北斗の拳みたいで脳筋ストーリーで読むのに時間がかかるけど我慢して読むべきもの。コラ元を探すノリで読むよろし。
二部「戦闘潮流」
一部よりはキャラの魅力も上がってストーリーに厚みが出てるけど脳筋波紋ストーリーは相変わらず。将太の寿司とか金田一くらい敵がクソだけどワムウというやつだけかっこよかった。
三部「スターダストクルセイダーズ」
ここからグンと面白くなってくる。序盤はなかなか入り込めないんだけどスタンドを使った頭脳戦が始まってからはかなり引き込まれるし絵も相当上手くなってる。そんでキャラがめっちゃよくて、敵のボインゴとかエンヤ婆とかいい味出してるし承太郎になら掘られてもいい。特に最終決戦が激アツ過ぎて、何故か承太郎もDIOも空飛んでるんだけどもう本当アツイ。「テメェの敗因はたったひとつだ」から続く言葉にシビれる憧れる!
四部「ダイヤモンドは砕けない」
終始面白すぎる。承太郎には相変わらず掘られてもいいし仗助とか康一とかほんと友達になりたい。ストーリーがよく練られてて何より吉良吉影が好き過ぎる。めっちゃ強いけど静かに暮らしたいだけのド変態野郎という設定が斬新すぎる。爆弾の能力を持つキャラって鴉とかボマーとか強キャラが多いけど吉良と戦うときの絶望感が群を抜いてる。シアーハートアタックとか怖すぎるしバイツァダストとかあぁもう終わったってなったもん。
五部「黄金の風」
舞台がいきなりイタリアに飛んでジョルノジョバーナとかいう髪型コロネが主人公になったけどイマイチ入り込めず。スタンドが複雑化しすぎてもうついて行けないのが多い。ゴールドエクスペリエンスで殴ったら精神が暴走する設定どこ行ったん?って感じ。キングクリムゾンとかいまだにどうなってるか分かんないし、キャラがカッコ良すぎて感情移入できないんだよなー。途中、キングクリムゾンで時を飛ばされたかと思ったもん。入ってこなさすぎて。スパイスガールのWanabeeee!!!!には笑った。
と、読んだのはここまでです。五部がイマイチだったせいで六部を読み進めるのがどうもね。でもね、今のところ四部は超完成度高いと思いました。やっぱ日常に潜む恐怖を書いてるのがイイよね。みんなさん四部を読んでごらんなさいよ。さぁ読むぞって一話から読み始めたその時にはもうスデに読み終わってると思うよ。面白すぎてね!